2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月30日

20時30分過ぎに、ライトとスマホを手に、Bluetoothのイヤホンを耳に、近所を走る。西の空には上弦の月が際立っている。長袖と半パンでちょうどいい夜であった。小学校の頃の通学路を、5分ほど走っていると、突然、丹田から熱が体をめぐっているように感じた…

4月29日

仕事を昼までに済ませた日の午後は、落ち着いてゆったりと過ごす。帰り道に社長の奥さんが縁側で座っているのを遠くから見て、ペコッとしたら、会釈が返ってきた。垂れる穂のようなコミュニケーションだな。 帰り道に、スーパーに立ち寄る。今晩はなんか、た…

4月28日

気持ちのいい朝の新芽と花の香りに誘われて、肌が引き締まる冷たい空気を車内に入れるために、少し窓を開けて車を走らせる。早々に拡大されたゴールデンデンウィークに入ったひとたちはまだ布団の中だろうか、朝の道は空いていた。Khruangbinを聴きながらゆ…

4月27日

カーラジオから流れるmore than thisを聞きながら、現場へ向かう。風のない朝の澄んだ空気の、4月最後の月曜日は、人影がまばらである。ときおりみる、見知らぬ家族の距離感は以前より縮まっているようにおもえたのは、日常の選択肢が限定され、飽き、小さ…

4月26日

空霞む、穏やかな天候の朝。3時に寝て、9時に起きる。ゴールデンウィークは、いつのまにかステイホームウィークになっていた。1週間分の食材を仕入れに30分車を走らせ、野菜直売所へ向かう。直売所では一度に入店できる人数をコントロールしていた。旬の…

4月25日

霜が降りた寒い朝。昼に近づくにつれ早春の寒さは緩み、軽トラの窓を開けて走るのに心地いい暖かさとなった。午前中で終わった仕事をあとにして、気持ちよく帰路を走る。半日仕事の清々しさったらありゃしない。 今日も神社の境内の仕事であった。昨日のおじ…

4月24日

よき朝。5月目前の事実が虚のような不意打ちの寒さが続いている。目覚めはばっちりである。CBDのおかげか、高山宏『夢十夜を十夜で』のおかげか。 今日も神社の境内の伐採。境内の物陰の気配に振り返ると、白い猫がじっと見ていた。いつもスリーマンセルで、…

4月23日

11時が新月である。月は見えないが、見えてなくとも地球に大きく影響を与える。朝に、クロレラとベントナイトを飲む。 グッドモーニング。NTS radioで山下達郎リミックスを聞き、通勤途中の畦に並んで咲いているボタン桜の満開の知らせを心待ちにしている。…

4月22日

新月である(正確には明日だが、明日の夜からは満月に向かっていく)。デトックスにうってつけの日である。月の引力によって、生物は体内のものを外に出す日なのだ。朝起きて、クロレラとベントナイト(泥)を飲んで、毒抜きからはじめる。 4月も終わりに差…

4月21日

仕事を午前中で終え、昼からはわいわい喋りながら翌日の準備をする。いまのところ、親類や知人にコロナ感染者はでていないものの、そろりそろりと、その足音が聞こえている。一体、我々は何に対して危機感を覚えているのだろうか。 帰宅すると、切望していた…

4月20日

雨天決行の仕事が、大雨のため中止となった月曜日。ハンバートハンバートのWorkを聞きながら、通った公園の桜の花はほとんど散っていた。コロナウイルス(最近の日記には「コロナウイルス 」がほぼ出現するなあ、2020年の生活の背景に間違いなく影響してる)…

4月19日

そういえば、今日、誕生日であった。教えてくれたのは、SNSだった。ありがたいのか、迷惑なのか、やさしいのか、わからない。 9時に起きて、コーヒーを淹れ、ピスタチオを頬張りながら、机に向かう。何か机が味気ないなと思い、机の上を見回すと、煤竹に花が…

4月18日

2時に寝て6時前に目が覚めた。家の外では轟々と雨の音がする。二度寝を試みるも、すぐに寝付けそうになく、パソコンを取り出し、学校の課題に手を着ける。なにやら朝一の思考は、夜の思考とは違うようだ。昨夜の途中で投げたものが、さっと終わった。気分良…

4月17日

昨夜、緊急事態宣言の範囲が全国へと拡大された。不要不急の外出を控えるようにとの通達。目に見えない「なにか」と対峙していることを、見えないなりに実感している(ウイルスのように極小のものなのか、それとも他の「なにか」なのか)。われわれは、変化…

4月16日

軽トラの窓を開けて、ドアに片手を置いて頭を支え、目を閉じて、休んでいると、そよ風が入ってきた。うとうとが気持ちのいい季節である。 数年前になにかで読んだ、定年前の教師と新卒の教師の話を思い出した。定年前の教師は、いままでやりたかったことを定…

4月15日

コンビニのレジには透明の仕切りが設置されていた。お釣りは直接手渡しをしないように、トレーに置かれる。マスクをせずに店に入ると冷たい目で見られているような気がする。僕はカードで支払った。掌でドアを触らないように、カフェオレを買って、コンビニ…

4月14日

強い北風の吹く肌寒い一日だった。この数年の4月の中旬はもっと汗をかいていた気がする。地球は寒くなっているのか。林の中を歩いていると、太ももに痛みが走った。山椒だった。今年の桜はよく粘っていると、散らずに耐えている田の畦の桜を見て師匠が言った…

4月13日

降り続く雨。地面に落ちた桜の花の茶色。食料品売り場を歩く人の顔を覆うマスク。マイルズの変幻自在のスタイル。マスク品切れの張り紙と消えた列。ゾミアと国家論。昼時のサービスエリアのフードコートの人気なさ。同居店舗の暇つぶしの会話。レジのお釣り…

4月12日

世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう 雨の降る薄暗い日曜日の昼前に目が覚めた。尊敬する先達が呟いた、レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』の最終章の一文を読む。チャーハンを作り、コーヒーを淹れる。コーヒー豆があと2杯分ほどしか残っ…

4月11日

昨日の仕事終わりに急遽入った仕事は今日が締め切りであった。午前中に予定していたオンライン読書会の課題本、庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』の感想を、その道中の小一時間で仕上げる。 大人4人が乗る軽バンの車中では、感想文の話になった。読書感想文…

4月10日

北の山を向くと、轟々と風が向かってくる。桜の花びらが舞い始めた一日のはじめは、雲の切れ間から差す陽を浴びても肌寒い。 古民家の庭の伐採は、当初4日を予定していたが、2日半で終えた。仕事を終えて古民家の縁側で、お茶とお菓子を出してくれた家主と話…

4月9日

マスクがない、などをのぞいて、ここ野山の里は平常運転である。殺伐もしていない。桜はきれいに咲いている。行き過ぎた資本主義の反動なのか、どうかは、わからないが、穏やかである。昨日のコロナウィルスの患者は、500人を超えたようだ。 この穏やかな季…

4月8日

風呂上がりの18時30分過ぎ、今日は満月だというから外へ出た。雲が空を覆い、満月は隠れていた。そんな人影をぼんやり映す夜に、漂う花の匂いに、毎年この季節の夜の匂いを嗅いでいるのを思い出した。 仕事で、年に一度頼まれる茅葺の古民家の庭の伐採に行っ…

4月7日

私は忘れない。なにをやったかを。私は忘れない。なにをやったかの後ろに続いている思考の足跡を。ディストピアには文化の花が咲く。 霜が降りる寸前まで冷え込んだ7時過ぎに家を出て、すっかり日の出の早くなった太陽のほうへ向かう。現場が変わり、出勤時…

4月6日

よく晴れた気持ちのいい春の一日。 街の桜は花を咲かせる。冬の面影しのぶ風は肌寒い。強い風に吹かれても桜の花は散ることなく咲いている。東京では明日緊急事態宣言が発表される。こちらは仕事をしている限りにおいて、あいかわらず穏やかである。 帰宅し…

4月5日

8時からの練習前に寄ったコンビニで、コーヒーを注文したら、レジのおっちゃんに、今日は寒いなと声をかけられたとき、昨日読んだWIREDのドミニク・チェンさんのインタビューを思い出した。 言語学における共話とは、フレーズを未完成のまま互いに投げあっ…

4月4日

穏やかな朝。6時前に家を出る。事務所へ向かう道中、正面から朝日が差し込む。車も人影もない。どうやら、時間は、その空間に存在するひとの気配によって穏やかにも忙しくもなるようだ。この時刻のこの空間に存在する人影はほとんどないから、時間はゆった…

4月3日

霞の空、満開の桜、窓を開けて走る車、穏やかな天気。ようやく居座った春を眺めている。春を眺めている心が、穏やかでないのは、春のせいではなく、世の中の焦りのせいなのだろう。 間違いのないことは、約10年おきに現れる有事(2001年の同時多発テロ、2011…

4月2日

風が強く肌寒い春の一日。 回答から回答に至るまでのプロセスを明示する方針の学校でのやり取りが、これまでの学ぶという概念が大きく変えた。そこでは相手を真似ぶことによって、学ぶことを推奨する。 だけれども現実というのは、いつも理解に抗うもので、…

4月1日

今度の流行に意義を与えるべく、努力してみることだってできる。この時間を有効活用して、いつもは日常に邪魔されてなかなか考えられない、次のような問いかけを自分にしてみてはどうだろうか。僕らはどうしてこんな状況におちいってしまったのか、このあと…