4月4日

穏やかな朝。6時前に家を出る。事務所へ向かう道中、正面から朝日が差し込む。車も人影もない。どうやら、時間は、その空間に存在するひとの気配によって穏やかにも忙しくもなるようだ。この時刻のこの空間に存在する人影はほとんどないから、時間はゆったりと流れていて、息がしやすい。

 

いつでもスマホを触る。否が応でも、情報の荒野に無防備で晒され、情報の海に放り込まれる。いまはコロナウイルスのメタが多い。よく考えたい。いくら情報を漁ったとしても、世の中はなにも変わらないということを。そこからは不安な未来しか想像できないということを。そう考えると、自宅で外出自粛していたとしても、情報から遮断しなければ、不安はますます高まるばかりだ。

 

仕事で山へ入ると、あたりまえだが、誰もいない。電波もない。結果、スマホも触らない。そんな世界を現在の視点から見ると、日常空間の外にある別次元だろう。次元の移動の概念を高解像度で捉える。日常空間を飛び出し、別次元へと移動する。なれば、コロナウイルスの副次的産物である不安は少しはなくなるのだとおもう。

 

現実に戻ってきた仕事からの帰り道に、車で通った公園では、テレビやSNSの発するピリピリ具合が嘘のように、大勢の子供達が走り回っている。ここにもすでにコロナの影はあるはずなのに。さて、この先の未来はどうなっていくのか。

 

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厚生労働省より
4月4日12時時点で、国内で今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の感染者は2,935例となりました。
内訳は、患者2,051例、無症状病原体保有者311例、陽性確定例(症状有無確認中)573例となります。国内の死亡者は69名です。
また、国内での退院者は61名増加し、575名となりました。

【内訳】
・患者2,051例(国内事例2,017例、チャーター便帰国者事例11例、空港検疫23例)
・無症状病原体保有者311例
(国内事例265例、チャーター便帰国者事例4例、空港検疫42例)
・陽性確定例573例(国内事例573例)
日本国籍の者1,590名、外国籍の者38人(他は国籍確認中)
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