2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9月29日

昼休みに山で昼寝していると寒い。14時過ぎの太陽は傾いていて、杉の木立の隙間を縫って光が差し込んでくる。 岡倉天心「茶の本」を読み終える。本はページ数より内容ですね。こんなにも短いもののなかにある、茶や禅、道教から、精神性や美意識の連なりを読…

9月28日

いつもどおり、米を炊く。ここ数日、水を切らしていたが、一昨日、山に汲みに行ったので、復活。その水で米を炊くと、米の味がちがう。本当に違う。違うものは違う。蛇口からでてくる水も、山から湧き出てくる水も、同じ水だけど、こうも変わるものか。 昨日…

9月27日

服を反対に着ていた。時間に追われていると、時間に追われていることにすら気がつかない。日常のちょっとした変化を感じとれない。垣根にナズナが生えているのさえ気づかないようではいけない。時間がないという理由で、なにかをやらなかったり、あきらめる…

9月26日

知り合いから、炭を買う。ちょうど探していたところだった。やりたいことは、具体的であれば具体的なほど、叶うのは間違いない。大なり小なり。今更ながら、そうおもう。なぜなら、アンテナの感度が違うから。たとえば、炭が欲しいとおもっているなら、炭の…

9月25日

石川直樹「すべての装備を知恵に置き換える」を読む。この本が好きだ。タイトルには、知識ではなく知恵を使っている。知恵について、北山耕平訳の「ローリングサンダー」にはこうある。「知の探索が目的とするところは『どうしてそうなるのか』を発見して、…

9月24日

松岡正剛さんが、「私たちの先祖たちは、水を感じたいからこそ枯山水から水を抜いたのです。墨の色を感じたいから、和紙に余白を担ってもらったのです。」といった本のタイトルは、日本という方法。たとえば畑のことを考える。たとえばトマト。どのようにし…

9月23日

ジョージ・ルーカスが、神話のことを知っていたから、スターウォーズは成功した。アップルの開発者が芸術に親しかったからマックが美しいフォントを持ったコンピューターになった。ある分野のことが、別分野で活かせるということを知っているだけで、いまや…

9月22日

音は耳だけで聴いている、のではないらしい。耳は皮膚の敏感な部分が内側に入り込んだという。耳ほど敏感でないにしろ皮膚でも音を聴いている。体全体に耳がある。 食事をするとき、皿の上の料理をみて、においをかぎ、箸で重さを感じ、口に入れて噛み、味わ…

9月21日

一見、かかわりのないぐちゃぐちゃのものがあつまって、調和しているものが好きだ。ジョニ・ミッチェルのHissing of Summer lawnsがいい。「ぐちゃぐちゃ」と「調和」はともすれば、対比しているとみなしがちだけど、「対同」している。辻褄が合っている。そ…

9月20日

鈴木大拙「東洋的な見方」を読む。前に読んでいた本をすこし読み返すと、前とは違うところに、注目する。ソフトウェアが更新されていくように。1.0が1.1というより、1.0が2.0に。インプットとアウトプットの螺旋がぐるぐる。夏から秋に、季節がうつろいでい…

9月19日

This is my playlist today. HAIM / Want you back Daft Punk / Beyond Queen / Good old-fashioned lover boy The preatures / Two Tone Melody Winston Surfshirt / Be About You Me / don't give a shit 浮き沈みの激しい日だった。タローさんから東京行…

9月18日

台風が過ぎていった。吉野裕子「陰陽五行と日本の民俗」を読み終わる。最後の最後に、「古代日本人が十月を神無月とよんだ背景には『無』に対する認識がある。この認識から二つの重要な彼らの認識が知り得られる。①『有』の前提となるものは『無』。従ってそ…

9月17日

台風のため、家のソファでゆっくり過ごす。吉野裕子「陰陽五行と日本の民俗」を読む。19時ごろから雨風が強くなってきた。23時を回ったら、突然、風がやみ、虫の音が聞こえる。聴いていた、音楽をとめる。23時45分、また風が吹きはじめる。寝る直前に、ダグ…

9月16日

今日明日は台風でまるっきり外に出れそうにない。だけどコーヒーとそのお供を切らしているから、朝のうちに買いに出かける。今月は、イルガチェフェとダーテラリザーブ。お供は、レアチーズケーキ。といっても、その材料のヨーグルト、バター、生クリーム、…

9月15日

カッコ良くデザインするだけなら簡単だ。大事なのは、そこに孕む見えないもの。ウェブサイトなんて誰だって作れるし、業者に頼めばすぐに作れる。それじゃだめだ。誰かに何かを伝えたければ、それは自分で全部やるほうがいい。ウェブサイトの構成から、写真…

9月14日

ブリコラージュが大切だとおもえてきてしかたがない。 ブリコラージュとは、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。「器用仕事」とも訳される。元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語の動詞 "bricoler" に由来する…

9月13日

家に帰ると、キンモクセイの匂いが少し漂っていることに気付く。まだ蝉は鳴いている。夕方薄い雲は夕日と相まってピンク色。少し暗くなると、鈴虫が鳴く。いきなり夏から、秋になるのではなくって、いまは夏と秋が混ざり合っている。味噌汁がおいしい。 郵便…

9月12日

大雨。朝からカレーを作る。きょうはタイ風。玉ねぎ1/4個、にんにく少々、生姜少々、ターメリック小さじ1、カイエンパウダー小さじ1/2、クミン大さじ2を、フードプロセッサーでペースト状にする。鍋に油大さじ3を入れ熱したら、さきほどのペーストを炒める。…

9月11日

一日はたんたんと過ぎていく。松岡正剛『日本という方法』、磯崎新『磯崎新の仕事術』を読み返す。 伊勢神宮の方法:今の形式は、少なくとも、強力な日本的なものを押し出したいイデオロギーに基づいて作られた。(磯崎新『磯崎新の仕事術』より) 本居宣長…

9月10日

先日友人から、沢木耕太郎『深夜特急』の巻末に、「旅に出る年齢」について書いてあることを聞いた。早けりゃ早いほうがいいというわけではなく、適齢期なるものがあって、社会の作法や矛盾、葛藤を知るであろう26歳に、世界を見るとおもしろいのではないの…

9月9日

うまく言葉にできないことがある。うまくはいえないけれど、正しい道なんだろうなと感じるときがある。友人家族の家でおいしいビールと鮎を頬張りながら、そうおもう。結局のところ、生きるということを猛烈に意識して生活しているひとたちと、喋っていると…

9月8日

6時35分に起きる。グッドウェザー。 植草甚平のように今週は書いてみた。いい天気とばかり書いていると、たまにグッドウェザーと書きたくなるということがわかった。それくらい、いい天気がつづいていた。 ミスは犯すものだ。失敗はするものだ。それは当然で…

9月7日

6時10分に起きる。曇り。昨日の続きで、『月刊 遊』を読む。この本はキーブックだ。キーブックは、いろんな事象が通っている本のことだ。世の中の出来事ひとつひとつが線だとする。その線は見えないけれど、世界中に張り巡らされている。その線がたくさん重…

9月6日

5時55分に起きる。雨。事務所ですこし待機して、山へ。雨はほとんどやんでいる。葉っぱの上には雨が乗っている。風はない。雲はまだ谷間に居座っている。昼休み、ひとり、シュガーロスを聞く。圏外でも聞けるように、ダウンロードしてある。彼らの音楽がいま…

9月5日

5時55分に起きる。寒い。いい天気。鹿肉を炭火で焼く。炭で火をおこすのも、おこした火で肉を焼くのもまだまだ不慣れ。火をおこすのに時間はかかるし、火加減がわからないし、肉の焼き加減もまだまだだ。今日は焼きすぎた。それでも、ちょっとした感触は掴ん…

9月4日

5時50分に起きる。曇り。少し寒いが、まだ裸足。行けるところまで行くつもり。起き抜けにアウスゲイルのスターダストが聞きたくなった。YouTubeで聞くと、アイスランド語バージョンだった。こちらのほうが英語よりしっくりくる。気になって、アウスゲイルの…

9月3日

6時20分に起きる。いい天気。湯を沸かし、コーヒーを淹れて、家を出る。伊吹山の麓にある泉神社の湧き水を汲む。日曜日の8時なののひとが多い。水は大切なのだ。それから、伊吹山をぐるっと回る。途中で立ち寄った道の駅でイチジクを買う。ぼくはイチジクに…

9月2日

大津で試合。試合後、トレーナーと話す。僕は、ケガとか、どこかが痛んでいるとか、不健康とか、調子が悪いというのは、鉄が曲がっているような状態だと認識している。鉄の棒は本来はまっすぐなものだとすると、曲がっている状態が、なにかしら悪い状態だ。 …

9月1日

寒さで、6時過ぎに目が覚めた。今日から9月。ぼくたちはどう季節を感じているのか。カレンダーをみて?朝晩の肌寒さによって?雑誌のモデルの服装によって?稲穂のたれ具合によって?晩の味噌汁の温かさによって?太陽の傾きによって? 先日のジョブズのイン…

8月31日

Norah Jonesが聞きたくなってきたから、秋が近づいているのだろう。Don't know why。まだ8月だ というのに稲は穂を垂れていたり、もうすでに刈り取られていたり。「グレイトフルデッドからマーケティングを学ぶ」、折口信夫「折口という名字」、「スペクテイ…