2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月28日

ギャップを大切にしたい。本を最初に読んだときと再読したときのギャップ。新しいテクノロジーと以前のものとのギャップ。オールドファッションなひととのギャップ。ギャップを見つけるためには、比べるためのものがなくてはならないのと、広い世界を見渡さ…

7月27日

寝ようとおもったら、藤森照信「素材の旅」に手を出してしまった。この本は、建築素材として、土石、草木を扱っていこうと決めた著者の素材探しの旅行記だ、変態的な。 たとえば、クリ。クリは土台に使われているのを聞いたことがある。青森県の遠野では、柱…

7月26日

ジョニ・ミッチェルのドンファンのじゃじゃ馬娘(Don Juan's Reckless daughter)を聴く。今日はひたすら草を刈る。体は草を刈りながら、頭は別のことを考える。 ぼくの好きな映画のひとつが、タランティーノのパルプ・フィクションだ。人生は、パルプ・フィ…

7月25日

水分を多く含む空気は重く、ちょっとの風では動かない。蒸籠の中で、蒸されているような一日だった。そう感じるのは、盆地にいるからなのだろう。 そういえば、京都にいた5年前のこの時期に、ひょんなことからニュージーランドの四人組とカラオケに行ったこ…

7月24日

夏にまたぶらっと出かけるつもりで、いま下調べをしている。毎年のことだけど、物理的にも、精神的にも、一日でもいいから、遠くに行って、頭も心もリセットあるいは、デトックスしようとおもう。ひとは簡単に時間がないというけれど、時間があったらなにを…

7月23日

夕方から和歌山で試合があったので、午前中に天川に寄ってから向かう。奈良は遠くはないが、天川は遠い。長野では山を見ながら運転しているが、天川へ向かう途中は山の中を走っていた。スマホのGPSの感度がわるいのか、大峰山に近づいているからか、迷いなが…

7月21日

自分を自分で笑いながら見下すなんてだめだ。冗談でも絶対に。絶対に。なにと比べて、そんなに自分を見下すのだ。もっとやるべきことがあるだろ。 失敗なんて当たり前だ。やったことがないことなら、できなくて当たり前だ。子どもの頃の自転車のことを思い出…

7月20日

少し前までずっともらうことばかり考えていた。いまは自分からpay forwardしようとおもっている。たとえば、本屋をぶらぶらしていて、あっ、この本あのひとにぴったりだとおもったら手にとってそのひとに持っていくような感じで。そうやって、自分から波を立…

7月19日

正直であるべきだ。誰が見ていようが、見ていなかろうが、構わず、どんなことがあっても、口が悪くても、正直であるべきだ。素直であるべきだ。 オープンであるべきだ。説明がめんどくさいからと言って、省いていくと、のちのち、悪いものがたまっていく。 …

7月18日

なんでそうなるのかと言う質問に、なるものはなると答えられるのがきらいです。これ以上はなにも今日は言いません。代わりに、片岡義男の「日本語の外へ」から「自分というもののとらえかたから始まって、あらゆる物や事柄の認識、そしてものの考えかたから…

7月16日

「なんだろうか。」ぼくの好きなものはだいたいが、「なんだろうか」、なのだ。北向きの台所、余白をあえてかかずに残した絵、ひとの体にぴったり合うように作られたお椀。そういったものには、説明がない。こちらを試しているようだ。 それでいて、日常の中…

7月15日

母からうなぎをいただいたと聞いただけで、今日は外で一切のつまみ食いをせずに、帰ってうなぎを食べようと決意する。焦げた醤油の匂い、あまいたれ、山椒のピリ辛さ、想像しながら、フットサルの試合から帰る。渋滞に引っかかっても、頭の中には、ウナギ。…

7月14日

一日曇り空で風がゆるく吹いていた。昨日とは打って変わって、比較的過ごしやすかった。やは暑さはひとをイライラさせる。繰り返すが、スパイク・リーのDO THE RIGHT THINGを見て欲しい。暑さに気をつけたい。熱中症にも、イライラする自分にも。Always do t…

7月13日

feistの1234を聴く。違う本を並行して読んでいると、二つの本で富山のことが出てくる。「今どきむやみやたらと木を伐る奴はいても、苗を植え、それを育てる奴は一人もおらぬと思っていたのに、この輪島では漆をつくる人が、なんと自分たちのつくる一揃の膳、…

7月12日

昼間が暑すぎて、暑すぎて、帰宅してすぐに、冷やし甘酒を飲む。これが本当に効く。ということを、話すと、年寄り臭いとかいわれるけれど、そういうひとは、やったことがないからそういうだけなのだ。だから、放っておけばいい。古き良き時代の哀愁のような…

7月11日

言葉を探す。頭に浮かんだ言葉をはっきりと覚えていないけど、どの本の見開きの右か左かは覚えているし、ぼくは本を読むときには、付箋を付けているから、だいたい見当が付く。それで読み返すと、目的の言葉を見つけられる。加えて、意図しないけど、いまの…

7月10日

夏バテ気味のため、甘酒を作る。白米300gと熱湯300gを炊飯器の内釜に入れて、混ぜ合わせ、100gの米麹を入れさらに混ぜ合わせる。内釜を炊飯器にセットして、保温ボタンを押し、濡れふきんを内釜のうえに被せる。ジャーのふたは開けっ放しにしておく。このま…

7月9日

今月も本は、磯崎新「建築における日本的なもの」「磯崎新の仕事術」、秋岡芳夫「暮らしのためのデザイン」「食器の買い方選び方」「日本の手仕事 失われていくひとつの文化」、ロバート・L・ウォルク「料理の科学1」 最近はもっぱら日本についての本を読ん…

7月8日

ひさしぶりに大学の後輩と会う。たまたま甲賀に来ていて、用事を済ませたら、会いませんかと二日前に、連絡があった。ご飯を食べながら、少しの時間をいっぱいいっぱい使って、話に花を咲かせた。(8割くらい僕が喋っていただろう。)2、3年ぶりに会った…

7月7日

九州の方で大雨が降り、大きな被害がでている。日本人が本来持っている感覚に、無常がある。無常は、常ならむということ。うつろうということ。花や、季節や、心なんかそう。 地震や津波などひとが到底かなうわけもない圧倒的な自然の力と対峙していくうちに…

7月6日

草を刈る。草を刈っていると、夏と秋で生えている草の種類が違うことに気づく。いや当たり前だろうとおもうかもしれない。タネを播けばすぐに芽が出るのかといえば、そうではない。種は地面の中で眠っている。待っている。 あるとき自分にとって、いい条件が…

7月5日

台風に引っ張られて、今日も雨がほぼ一日降っていた。こんな日はコーヒーを入れて読書にかぎる。 思考はタイピングと同じ速さで進んでいく。ぼくはこうしてその日の出来事とそれにひっついてくる感情を、ほぼ毎日書くようにしている。そのうちおもしろいこと…

7月4日

7月に台風が上陸。昼から本降りの雨。西の空から谷に沿って雲がやってきて、雨が降る。ぼくの頭の中の記憶を司る部分をクラウドと呼ぶとして、今日起こった小さな出来事がきっかけとなって、雲から雨が降るようにいろいろ考えていることが、表面化した一日だ…

7月3日

濡れたタオルを持ち込んだサウナのように暑い一日だった。この暑さは、スパイク・リーのDO THE RIGHT THINGを思い出す。この映画は、スパイク・リーが描いたニューヨーク・ブルックリンのある暑い一日の出来事だ。暑さはひとを変える。近所の若者の音楽のボ…

7月2日

「紅の豚」と「もののけ姫」を連続2作見る。ないものでひきたてるということ。映画やものがたりのおわりかたがそう。紅の豚のポルコのその後や、もののけ姫の呪いを背負ったアシタカとサンのその後など。すべてきっちり書き切るんじゃなくて、読者の、見る…

7月1日

最近は言葉を一気飲みしている。なんでもかんでも、とりあえず、飲み込む。なにかわからないものは、まず飲み込んでみる。少したっても、体に異常がなければ、味は別にして、飲み込む。で、いろいろ飲み込んできて、いま、ぼくのなかの、注目ワードが、「様…

6月30日

吉野源三郎「君たちはどう生きるか」を手にとってしまったらおしまいだ。友人にあげたり、失ったりして、かれこれ5冊目くらいになる。コペル君の立場に立ち、おじさんの言葉に感嘆し、おじさんと同年になったいま再び読み返す。 世の中は不思議だ。本を読む…

6月29日

松岡正剛「日本という方法」を読み終える。そもそもぼくはぼくの話す日本語の成り立ちについて知らなかった。その成り立ちを知ったら、イマジネーションがいろいろ膨らんでくる。歴史をこんなふうに教えてくれたら、ものすごくおもしろい。日本人とはこうい…

6月28日

さて寝ようと、電気を消して、目を閉じて、しばらくすると、耳元で、プーン。今宵、奴が現れた。暗闇の中で耳元を叩く。試合のゴングがいま鳴り響いた。どちらかが倒れるまで戦い続けやうではないか。さっと起き上がって電気をつける。これで奴の姿を目視で…