6月29日

松岡正剛「日本という方法」を読み終える。そもそもぼくはぼくの話す日本語の成り立ちについて知らなかった。その成り立ちを知ったら、イマジネーションがいろいろ膨らんでくる。歴史をこんなふうに教えてくれたら、ものすごくおもしろい。日本人とはこういうところにひそんでいるのだろう。忘れてはならぬ。日本についてこの時期に考えるのなら、この本はおすすめしたい。

 

最後に本著から抜粋します。日本という方法とは。これを読んで、この感覚がわかるのはぼくたちが日本人だからなのでしょう。忘れてはならぬものです。「私たちの先祖たちは、水を感じたいからこそ枯山水から水を抜いたのです。墨の色を感じたいから、和紙に余白を担ってもらったのです。それはすべてを書き尽くす油絵とは異なります。油絵は白を塗って光や余白をつくるのですが、日本画は塗り残しが光や余白を作るのです。」