7月13日

feistの1234を聴く。違う本を並行して読んでいると、二つの本で富山のことが出てくる。「今どきむやみやたらと木を伐る奴はいても、苗を植え、それを育てる奴は一人もおらぬと思っていたのに、この輪島では漆をつくる人が、なんと自分たちのつくる一揃の膳、一組の重、そして一本の漆べらの良材をとるために、今も、昔の日本人のように木を植え、育てているのである。三十年五十年先の日のために、そうすることが当然なのだと輪島の人は言う。信じ難いことだが、ここでは物ごとの計画が、よろず十年を一単位にしているかのようだ。植林が五十年、デザインが十年、そしてできた椀が三十年使えると言うのだから・・・・・・。」「多くの古風が残っているが、古風が残っているからといってかならずしもおくれているのではない。むしろ文化の厚味、生活の厚味を感ずることが多い。そのことによって古い文化の持つ意味について考えようとしている。」ああ、富山に行きたい。