7月6日

草を刈る。
草を刈っていると、夏と秋で生えている草の種類が違うことに気づく。いや当たり前だろうとおもうかもしれない。タネを播けばすぐに芽が出るのかといえば、そうではない。種は地面の中で眠っている。待っている。

あるとき自分にとって、いい条件がそろうと、一気呵成に芽をグイッと出す。それは、土の養分かもしれない、水分量かもしれない、温度かもしれない、ほかの植物とのシナジーかもしれない。


と、植物のタネのことを考えていると、これって、本を読むこともそうだなとおもえてきた。本を読むことは、タネを播くこと。いつ芽が出るかは、そのときにならないとわからないけれど、いつかどこかで、芽が出るのだろう。それまで土の中で咲いてやろうと待っている。