2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月7日

7時30分起床。グッドウェザー。身支度を整えて食卓へ。朝食は残りものカレー。Khruangbinを聞きながら、千夜千冊『ハックルベリー・フィン』を読み、今日の予定を確認。8時30分に家を出て京都へ。花見ではない。道中、花見渋滞の気配。抜け道、隙道でかいく…

4月6日

ちらっと気になる箇所だけの、つまみ読みの『老子』が夢に出てくるとはおもってもいなかった。『老子』を読んでいると、腑に落ちることが多い。老子の姿勢とぼくの姿勢が同じ方角を向いているような気がして、やはり老子は日本の風土の奥に溶けているような…

4月5日

昨日読みあげた『老子』が、頭にぼんやり居座っている。ざっと読みしただけなのに。ふと何となく手にとって、ぱっと適当にページを開け、さっと読むのがいい。手元に置きいておきおきたい一冊。よくもまあ、高校時代に古典が嫌やからって理系に進んだのに、…

4月4日

朝起きるとカーテンの隙間から日差しが差し込む。青空。今日は雪はない。「ぶらんこにうす青き風見ておりぬ風と呼ばねば見えぬ何かを」と俵万智の短歌に唸る。言葉を知ろうと言葉に分け入りはじめたら、言葉のイマジネーションに感嘆する。季節や情景や場面…

4月3日

4月だというのに、2日続けてカーテンを開けたら雪が積もっていた。天気予報は晴れだというから、山に行ってみると雪が降り続いていた。もうすぐ 2020年から30年間の世界の動向を予測した本が届くが、そこには地球は短期的には温暖化ではなく寒冷地化している…

4月2日

目が覚めて、さあ仕事に行くか!とおもって、カーテンを開けたら、雪が積もっていた。嘘でしょとおもったけど、目をこすらずに、二度見もせずに、淡々と出勤したものの、山は積雪のためそのまま帰宅する。 帰宅してから、インターネットをサーフィンしてたら…

4月1日

4月です。元号が「令和」と発表されましたね。しかしまだ平成です。「平らかに成る」という元号にこめられた願いを、30年続いた時代を振り返って眺めてみると、いろいろが「平らに成った」ようにおもう。フラット化する世界、フラット化する欲望、フラット化…

3月31日

今日で3月が終わる。ここまであっという間。8時前に起きてさっとシャワーを浴びて支度して練習へ向かう。この数日の暴飲暴食で、今朝の体重はいつもより2kg増し。明日からまた食事に気をつける。西に向かって車を走らせていると、遠方の比良山脈の頂に雪が…

3月30日

すこしずつ発酵具合を確かめるように読んでいる、寺尾紗穂『彗星の孤独』はやはりいい本だ。読めば読むほど、味わい深くなっていく。なにより読書感がいい。気になっていることに対する見方が相似しているのだろう、陶器市に行って、たくさんある焼き物の中…

3月29日

いつもの通る道を帰っていると、間違い探しのように思考は働いていて、はっと、通りすがりの民家の庭に白木蓮が咲きはじめたのに気づいた。まだ花は開いていないけど、蕾から白い花弁は飛び出した。 いつからおじいちゃん「らしさ」はうまれるのか。孫が生ま…

3月28日

なんだか変な夢を見た。あらゆるものから宙ぶらりんだった。海に浮かぶ海月がプカプカ波に行き先を委ねているように、考え、規則、重力、しがらみ、フィジカルからメタフィジカルまで、あらゆることすべてから。 坂口恭平『現実脱出論』を読んでいると、負の…

3月27日

穏やかな朝、春の嵐吹き荒れる昼過ぎ。辺りは夢の中のように空気が淀んでいる。帰宅時の夕焼けさえ、空気の粒子が可視化し、ちょっとピンぼけ。わたしのこころもぼんやり。 一見、短所に見えるものは、実はその人自身がするべき使命のような仕事の萌芽なのだ…

3月26日

仕事中、ひのき花粉を全身に浴びながら、場所のことを考えていた。考えがぐるぐるめぐるときは調子がいい。 坂口恭平の現実脱出論を読みながら、場所についての略図的原型と、編集的定義と編纂的定義をゆるーく考える。場所とはなにか。定量的な場所なら何平…

3月25日

坂口恭平『現実脱出論』を読む。小さい頃に感じていた感覚をいまも持ち続けていて、ふとした瞬間に思い出す。世間(アノニマスなひとびとの無意識が作った世界)の一般は正しく、「わたし」の感覚とそれとのずれが生まれたとき、「わたし」がおかしいと思い…

3月24日

春らしさとは、桜や梅などこの時期に咲くはずの花が咲き乱れる感覚だとおもっていたけど、朝起きて、一週間分の食材を仕入れに向かう道中に、田圃の畦が緑に変化しているのを見て、「これだ」と思った。 いつもの店でいつものように野菜を買う。行為は変わら…

3月23日

寒の戻り。花粉は山から煙のように立つ。花粉症ではないが、花粉に包まれると、鼻はムズムズ、目はくしゅくしゅ。 仕事中は、坂口恭平の「魔子よ魔子よ」が頭から離れない。ズンチャンズズチャン、スタッタッタッタラ~ 坂口さんが寺尾紗穂さんからもらった…

3月22日

瑣末を大事にするとは。 大人はなんでも知っていることを装って(実際はなにも勉強していないのにまわりの大人がそうしているからという理由で→責任を引き受けられないから)、子供塾に行かせるように、あーしろこーしろ、あれはやらんでいいという。帰り道…

3月21日

メモ 1)掃除できる範囲で:目の見張れる範囲で、手の届く範囲で。畑の大きさ、作る量や種類、渡す人などすべて手の届く距離感を保つ。 2)手を動かして学ぶ 3)学ぶなら古人や古典から:稽古とは古を稽(かんが)えること 4)表層の現実(民衆、一般的…

3月20日

車を降りると、風が吹いていた。風は春を連れてきた。谷から立ち上がる風に乗って春の匂いがわたしを通り高く舞いあがった。春のもやの中に山は消えていた。 さて、この季節がやってきましたよ。この季節は毎年不調になる。冬を越すために秋頃からエネルギー…

3月19日

スーザン・ソンタグ『こころは体につられて 』の日記のタイトルのように、昨日から絶賛体調不良である。体調不良だから心もそれにつられている。今日は朝から雨のため休み。自宅でじっとしてなにもしない。こういうとき、古典を読むのがいいんだろうな。世阿…

3月18日

面影へ移ろう時を眺める。そこに「わたし」はいらない。主語のわたしを方法によって隠し、それでも溢れ出すシミのような「わたし」が、瑣末な「わたし」が、本当の「わたし」なのでしょう。 ぼんやりああ春だなとおもって起きたら、冷たい空気に足をすくわれ…

3月17日

10時前に起きて布団の中で、千夜千冊1700夜『華厳の思想』を読みながら、むくっと起き上がって、ブランチというのか朝昼兼用の食事を11時ごろに食べられるように、舞茸と玉ねぎを炒めて野菜ダシを作り、そこに水出しのカツオダシを入れて、菜の花と青ネギを…

3月16日

東京へ行っていたため、先週はいけなかった野菜直売所に行くと、棚の上は冬と春が混ざっていた。冬キャベツと春キャベツがあった。1日1日が暖かかったり、寒かったり、差し変わりながら、毎日は少しずつ変化していく。ぼくの心はすっぽり虚ろっていて、季節…

3月15日

コムアイのインタビュー( https://revinyl.info/personalbuyer/kom_i.html ) 「はい、超硬いテクノが好きだし、超オーガニックなのも好きなんですよね。ほうれん草も好きだしグミも好きだし、都会も好きだし土も好き。私には両軸ある、そういうことかなと…

3月14日

まだまだ学校の余韻に浸っている。しばらくは抜けそうにない。 このひとだっと決めた師匠が本をメチャクチャ読んでいたこと、いましか読む時間がないと悟ったこと(あるいは、いま読んでおくと後に複利のように効能がでるのではないかとか直感したこと)、な…

3月13日

晴れ間が多く、天候が安定してきたから、そろそろ春と呼んでもいいだろうが、今日は肌寒い朝だった。 しずかにだまっていろんなひとのはなしに耳を傾けていると、話はステレオタイプとプロトタイプばかりで、まったくアーキタイプが語られない。「オーストラ…

3月12日

帰り道に、ジョニ・ミッチェルのHejiraを聞く。これは彼女が旅をしながら書いたアルバムで、ほかのアルバムは誰でも書けるかもしれないが、このアルバムだけは、まずむりねと。彼女の感情がアルバムに溶け込んでいる。 一回だけしかできません。一度やってし…

3月11日

自室のベッドで目覚め、いつもどおり朝食を食べ、職場に向かい、仕事をする。この4ヶ月を振り返る。まあソンタグだろうなあ。師範代に、師範にやばいなあ。 夜、スーザン・ソンタグ『反解釈』を師範の手すりに沿って読む。以前はなんとなく読んだだけだった…

3月10日

東京2日目。セキグチさん宅で起床。朝から仕事のセキグチさんと起き抜けにガッチリ固い握手。ゆっくりしてってとリビングに残された静かな朝に、キッチンの一枚板のカウンター席に腰掛け、昨日の余韻に浸かりこむ。へんな感覚の陥る。不調ではない。まったく…

3月9日

東京へ。朝5時に家を出て車で名古屋へ向かう。余裕をもって駅に着いたのに車に財布を忘れて10分間走り、汗だくで新幹線にぎりぎり飛び乗った。幸先よくないから一眠りし、目覚めたら品川。 品川から五反田までぶらぶら歩いて駅前で先輩と1年ぶりに合流し(昨…