9月15日

カッコ良くデザインするだけなら簡単だ。大事なのは、そこに孕む見えないもの。ウェブサイトなんて誰だって作れるし、業者に頼めばすぐに作れる。それじゃだめだ。誰かに何かを伝えたければ、それは自分で全部やるほうがいい。ウェブサイトの構成から、写真も、動画も、音楽も、文章も。そのひとの熱意とのズレは簡単にわかってしまう。神は細部に宿る。

 

僕が好きになるものは、「なぜ」をうまくそそるものが多い。ぼくたちの行動様式や、季節感をあらわす二十四節気や七十二候も、春分や正月、七五三などの年間行事も、桃太郎やカッパなどの神話にも、それはある。その裏にあるものに、ものすごく驚きをもっている。吉野裕子「陰陽五行と日本の民俗」を読んで。

 

目に見えないけれどたしかにいいなあとおもうことはあって、そういうものがぼくはやっぱり好きだし、創造していきたい、そういったものを、受け止められる感覚を養いたい。

 

練習帰りの夜中にお腹が空いて、我慢ならず、コンビニでパンとコーヒーを買って食べる。途端に体調が悪くなる。体は正直だ。体をいい状態にしつづけることが、ひとつの見えないものの見方な気がしてならない。