4月26日

空霞む、穏やかな天候の朝。3時に寝て、9時に起きる。ゴールデンウィークは、いつのまにかステイホームウィークになっていた。1週間分の食材を仕入れに30分車を走らせ、野菜直売所へ向かう。直売所では一度に入店できる人数をコントロールしていた。旬の野菜を買って店を出て、アル・グリーンのtired of being lonelyを聞きながらドライブ。マスク姿の家族が総出で田植えにいそしむ。あらゆる道を歩いたり、走ったり、漕いだりするひとが多い。県境付近の電光掲示板にはカラフルな文字で「新型コロナまん延防止 都道府県をまたぐ移動は控えましょう」とあった。分断がはじまった。秘密の水くみ場には、中型トラックの水マフィアが占領していた。ガソリンの値段は急激に下がっている。

帰宅して、クラスメイトの集うネット掲示板が、学校の設問の考察で盛り上がっている。その考察に息吹を感じない。アタマの中での仕組みの方便の盛り上がりは、おもしろくない。身体感覚が伴っていないから。アナロジカルが欠けている。あたしゃ、別路線で足掻いてみせます。

18時30分前に20分のラン。陽の落ちた夕方の田の水面にゆれる波を見て、直前まで読んでいた石牟礼道子『全詩集』にあった、水面に風の影を思い出す。走り終え、クールダウンに歩いて帰っていると、ポツリと雨が降ってきた。帰ってすぐに風呂に20分浸かり、開けた窓から夜風に吹かれて雨の匂いが入ってくる縁側で、ストレッチと瞑想と呼吸。

20時の夕食はタケノコ三昧。食後に、松岡正剛、ドミニク・チェン対談集『謎床』を再読。

僕はときどき、こういうことを感じるんですね。あまりにも分類されて、確定的に記述された情報に触れて生活している現代人でも、情報をシャットダウンして無人島のような自然の存在感が圧倒的な場所に数日いるだけで、身体感覚が変化して非言語的な思考形態(直感)を獲得したりするということがあります。


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4月26日12時時点、国内で今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の感染者は13,182例となりました。
内訳は、患者7,941例、無症状病原体保有者907例、陽性確定例(症状有無確認中)4,334例となります。国内の死亡者は348名です。
また、国内での退院者は2,815名となりました。

【内訳】
・患者7,941例(国内事例7, 895例、チャーター便帰国者事例11例、空港検疫35例)
・無症状病原体保有者907例
(国内事例802例、チャーター便帰国者事例4例、空港検疫101例)
・陽性確定例4,334例(国内事例4,334例)
日本国籍の者5,916名、外国籍の者133人(他は国籍確認中)

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