4月11日

昨日の仕事終わりに急遽入った仕事は今日が締め切りであった。午前中に予定していたオンライン読書会の課題本、庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』の感想を、その道中の小一時間で仕上げる。

 

大人4人が乗る軽バンの車中では、感想文の話になった。読書感想文て最後の「あとがき」を書き写したらいいのができる、と車内の誰かが言った。いまおもうと、それって、著者の要約や背景を写しているだけなのだが、外で走り回ってばかりの本など読みもしない小学生の僕もそうやって、読書感想文を書いていた。そんなことに気づいたのが、大学を卒業してからだなんてね。

 

いまおもうと、読書感想文が悪者扱いされているがそうではない。読書感想文の書き方を教えられていないだけである。読書感想文の書き方というと攻略法みたいで嫌なので(だってそんなものない、食べ物の好みが人によって違うように、同じ本を読んでも人によって気になった一文は違うし、同じ一文が気になったとしても、そこから浮上してくる感情は違うはずなのだから)、そうだな、本との向き合い方としよう。

 

今読みたい本に、ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法 』がある(タイトルを読んで買いたいと思った)。「あとがき」の書き写しをするくらいなら、タイトルを読んで連想したこと、タイトルを読んで思い浮かべたことを自分の言葉でつらつら書くのが、読書感想文の書き方なのだ。いけね、本との向き合い方なのだ。そう。本を読まなくてもいいのである。

 

いま思うと、足りていないのは方法で、その方法を教える先生で、その先生にその方法を教える仕組みだと、車内での会話を聴きながら思う。

 

仕事から帰宅して、パオロ・ジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』を一気呵成に読み切る。

 

今度の流行に意義を与えるべく、努力してみることだってできる。この時間を有効活用して、いつもは日常に邪魔されてなかなか考えられない、次のような問いかけを自分にしてみてはどうだろうか。僕らはどうしてこんな状況におちいってしまったのか、このあとどんな風にやり直したい?

 

日々を数え、知恵の心を得よう。この大きな苦しみが無意味に過ぎ去ることを許してはいけない。

 

(パオロ・ジョルダーノ『コロナの時代の僕ら』より)

 

夜、15人分の『赤頭巾ちゃん気をつけて』の感想文を読みながら、一冊の本がいろんな読まれ方をする、その関係線の引き方がとてもおもしろかった。その本が語りたいこととを的確に正しく描こうと苦戦していた、小学生のぼくが知っておきたかったことは、本との向き合い方だった、読んでいない本について堂々と語る方法だったのだな。本はどう読んだっていいのだ。

 

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厚生労働省より

4月11日12時時点で、国内で今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の感染者は6,005例となりました。
内訳は、患者3,914例、無症状病原体保有者450例、陽性確定例(症状有無確認中)1,641例となります。国内の死亡者は94名です。
また、国内での退院者は48名増加し、762名となりました。

【内訳】
・患者3,914例(国内事例3,874例、チャーター便帰国者事例11例、空港検疫29例)
・無症状病原体保有者450例
(国内事例387例、チャーター便帰国者事例4例、空港検疫59例)
・陽性確定例1,641例(国内事例1,641例)
日本国籍の者2,936名、外国籍の者54人(他は国籍確認中)
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