4月18日

2時に寝て6時前に目が覚めた。家の外では轟々と雨の音がする。二度寝を試みるも、すぐに寝付けそうになく、パソコンを取り出し、学校の課題に手を着ける。なにやら朝一の思考は、夜の思考とは違うようだ。昨夜の途中で投げたものが、さっと終わった。気分良く二度寝する。

 

9時頃、目が覚めた。外の雨はあかっていた。前の教室のクラスメイトからうれしい報告に、ニヤリ。雨があかり、雲がさっとのいて、日が射した。束の間、コロナウィルスの暗澹とした空気が一瞬晴れたように感じた。

 

10時。食卓で、コーヒーを飲みながら母と話す。コロナウィルスによる自粛以前は、忙しい、ゆっくりしたい、と言っていたのに、暇やと嘆いている。コロナウィルスの本質は、そのウイルスの広まりの早さだけでなく、現代人が失ってしまった大事な何かを浮き彫りにすることではないか。そう思いながら、ぼくは、やりたいことと楽しいことで手一杯なので暇がない。

 

少しして、一週間分の食材を仕入れに野菜直売所へ。先週にはなかった、透明のパネルがレジに設置されていた。いつもより客が少なかった。雨が赤っていたので、Men I trustを聞きながら、関ヶ原を通って、国道306号を南下して、鈴鹿山脈のぐるりを回る。少し前まで、タケノコのように気がつけばそこここにできていたコンビニが、看板をおろされ安っぽいプレハブの形を残して放置されていた。小さな食堂の前には、コロナ禍のため営業休止の張り紙があった。雨が降ってきた。

 

行き過ぎた消費は右肩上がりの社会を前提として、明日を準備していた。現在が横ばいか下方修正したときに、引き算的に気づくのは、本当に必要なものなのではないか。それと、このことに気づいたとしても、人はすぐに忘れてしまう。だから、一度、自分の頭の中のことを文字にして書く。世の中の何かに触れた瞬間の、頭の中で起こったスパークを文字に起こしておく。いつでも、立ち返る道を用意しておく。

 

例え一時的であったとしても、if we lost 貨幣経済となったときの、自身の状態、社会の状態に目を凝らす。いろいろね、問題が浮き彫りになっていますね。でも我々には、その社会で生きていかなければいけない。コツはある。坂口恭平の『独立国家のつくり方』を読む。そこに方法が書いてある。

 

社会がレイヤー構造を持っていること。無意識が集合して匿名化したレイヤーが唯一のレイヤーであると勘違いしやすい構造になっていること。自分だけのレイヤーをつくることの重要性。

 

学校社会は、なんども言うように無意識の世界である。匿名化したレイヤー。これが社会システムのことだ。都市に張り巡らされたインフラのようなものと言ってもいい。それと有意識のレイヤー、それぞれ独自の多層なレイヤーがミルフィーユ状に折り重なっている状態。それが、僕たちが生きている世界である。

 

硬直化した社会をどうすれば柔らかくできるか。それはリラックスしてもできっこない。考える。これしかない。考える社会。考えた後にリラックスしてみよう。無茶苦茶気持ちいいはずだ

 

大学に行った僕は学校社会の中に存在している。その無意識にいながら、それを認識し自分のレイヤーをつくって提示する。この作法で動いてみた。態度経済実験期である。学校社会の中で独自レイヤーを提示する。これはつまり、出された課題でその後もずっと提示できるような作品を作ることだった。

 

先達の先達より

 

普段いつもしている思考を覗けるかどうかです

 

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厚生労働省より
4月18日12時時点で、国内で今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の感染者は9,795例となりました。
内訳は、患者6,056例、無症状病原体保有者660例、陽性確定例(症状有無確認中)3,079例となります。国内の死亡者は154名です。
また、国内での退院者は58名増加し、1,069名となりました。

【内訳】
・患者6,056例(国内事例6,011例、チャーター便帰国者事例11例、空港検疫34例)
・無症状病原体保有者660例
(国内事例564例、チャーター便帰国者事例4例、空港検疫92例)
・陽性確定例3,079例(国内事例3,079例)
日本国籍の者4,448名、外国籍の者62人(他は国籍確認中)

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