2020-04-13から1日間の記事一覧

4月13日

降り続く雨。地面に落ちた桜の花の茶色。食料品売り場を歩く人の顔を覆うマスク。マイルズの変幻自在のスタイル。マスク品切れの張り紙と消えた列。ゾミアと国家論。昼時のサービスエリアのフードコートの人気なさ。同居店舗の暇つぶしの会話。レジのお釣り…

4月12日

世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう 雨の降る薄暗い日曜日の昼前に目が覚めた。尊敬する先達が呟いた、レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』の最終章の一文を読む。チャーハンを作り、コーヒーを淹れる。コーヒー豆があと2杯分ほどしか残っ…

4月11日

昨日の仕事終わりに急遽入った仕事は今日が締め切りであった。午前中に予定していたオンライン読書会の課題本、庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』の感想を、その道中の小一時間で仕上げる。 大人4人が乗る軽バンの車中では、感想文の話になった。読書感想文…

4月10日

北の山を向くと、轟々と風が向かってくる。桜の花びらが舞い始めた一日のはじめは、雲の切れ間から差す陽を浴びても肌寒い。 古民家の庭の伐採は、当初4日を予定していたが、2日半で終えた。仕事を終えて古民家の縁側で、お茶とお菓子を出してくれた家主と話…

4月9日

マスクがない、などをのぞいて、ここ野山の里は平常運転である。殺伐もしていない。桜はきれいに咲いている。行き過ぎた資本主義の反動なのか、どうかは、わからないが、穏やかである。昨日のコロナウィルスの患者は、500人を超えたようだ。 この穏やかな季…

4月8日

風呂上がりの18時30分過ぎ、今日は満月だというから外へ出た。雲が空を覆い、満月は隠れていた。そんな人影をぼんやり映す夜に、漂う花の匂いに、毎年この季節の夜の匂いを嗅いでいるのを思い出した。 仕事で、年に一度頼まれる茅葺の古民家の庭の伐採に行っ…

4月7日

私は忘れない。なにをやったかを。私は忘れない。なにをやったかの後ろに続いている思考の足跡を。ディストピアには文化の花が咲く。 霜が降りる寸前まで冷え込んだ7時過ぎに家を出て、すっかり日の出の早くなった太陽のほうへ向かう。現場が変わり、出勤時…