2020-01-01から1年間の記事一覧

4月18日

2時に寝て6時前に目が覚めた。家の外では轟々と雨の音がする。二度寝を試みるも、すぐに寝付けそうになく、パソコンを取り出し、学校の課題に手を着ける。なにやら朝一の思考は、夜の思考とは違うようだ。昨夜の途中で投げたものが、さっと終わった。気分良…

4月17日

昨夜、緊急事態宣言の範囲が全国へと拡大された。不要不急の外出を控えるようにとの通達。目に見えない「なにか」と対峙していることを、見えないなりに実感している(ウイルスのように極小のものなのか、それとも他の「なにか」なのか)。われわれは、変化…

4月16日

軽トラの窓を開けて、ドアに片手を置いて頭を支え、目を閉じて、休んでいると、そよ風が入ってきた。うとうとが気持ちのいい季節である。 数年前になにかで読んだ、定年前の教師と新卒の教師の話を思い出した。定年前の教師は、いままでやりたかったことを定…

4月15日

コンビニのレジには透明の仕切りが設置されていた。お釣りは直接手渡しをしないように、トレーに置かれる。マスクをせずに店に入ると冷たい目で見られているような気がする。僕はカードで支払った。掌でドアを触らないように、カフェオレを買って、コンビニ…

4月14日

強い北風の吹く肌寒い一日だった。この数年の4月の中旬はもっと汗をかいていた気がする。地球は寒くなっているのか。林の中を歩いていると、太ももに痛みが走った。山椒だった。今年の桜はよく粘っていると、散らずに耐えている田の畦の桜を見て師匠が言った…

4月13日

降り続く雨。地面に落ちた桜の花の茶色。食料品売り場を歩く人の顔を覆うマスク。マイルズの変幻自在のスタイル。マスク品切れの張り紙と消えた列。ゾミアと国家論。昼時のサービスエリアのフードコートの人気なさ。同居店舗の暇つぶしの会話。レジのお釣り…

4月12日

世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう 雨の降る薄暗い日曜日の昼前に目が覚めた。尊敬する先達が呟いた、レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』の最終章の一文を読む。チャーハンを作り、コーヒーを淹れる。コーヒー豆があと2杯分ほどしか残っ…

4月11日

昨日の仕事終わりに急遽入った仕事は今日が締め切りであった。午前中に予定していたオンライン読書会の課題本、庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』の感想を、その道中の小一時間で仕上げる。 大人4人が乗る軽バンの車中では、感想文の話になった。読書感想文…

4月10日

北の山を向くと、轟々と風が向かってくる。桜の花びらが舞い始めた一日のはじめは、雲の切れ間から差す陽を浴びても肌寒い。 古民家の庭の伐採は、当初4日を予定していたが、2日半で終えた。仕事を終えて古民家の縁側で、お茶とお菓子を出してくれた家主と話…

4月9日

マスクがない、などをのぞいて、ここ野山の里は平常運転である。殺伐もしていない。桜はきれいに咲いている。行き過ぎた資本主義の反動なのか、どうかは、わからないが、穏やかである。昨日のコロナウィルスの患者は、500人を超えたようだ。 この穏やかな季…

4月8日

風呂上がりの18時30分過ぎ、今日は満月だというから外へ出た。雲が空を覆い、満月は隠れていた。そんな人影をぼんやり映す夜に、漂う花の匂いに、毎年この季節の夜の匂いを嗅いでいるのを思い出した。 仕事で、年に一度頼まれる茅葺の古民家の庭の伐採に行っ…

4月7日

私は忘れない。なにをやったかを。私は忘れない。なにをやったかの後ろに続いている思考の足跡を。ディストピアには文化の花が咲く。 霜が降りる寸前まで冷え込んだ7時過ぎに家を出て、すっかり日の出の早くなった太陽のほうへ向かう。現場が変わり、出勤時…

4月6日

よく晴れた気持ちのいい春の一日。 街の桜は花を咲かせる。冬の面影しのぶ風は肌寒い。強い風に吹かれても桜の花は散ることなく咲いている。東京では明日緊急事態宣言が発表される。こちらは仕事をしている限りにおいて、あいかわらず穏やかである。 帰宅し…

4月5日

8時からの練習前に寄ったコンビニで、コーヒーを注文したら、レジのおっちゃんに、今日は寒いなと声をかけられたとき、昨日読んだWIREDのドミニク・チェンさんのインタビューを思い出した。 言語学における共話とは、フレーズを未完成のまま互いに投げあっ…

4月4日

穏やかな朝。6時前に家を出る。事務所へ向かう道中、正面から朝日が差し込む。車も人影もない。どうやら、時間は、その空間に存在するひとの気配によって穏やかにも忙しくもなるようだ。この時刻のこの空間に存在する人影はほとんどないから、時間はゆった…

4月3日

霞の空、満開の桜、窓を開けて走る車、穏やかな天気。ようやく居座った春を眺めている。春を眺めている心が、穏やかでないのは、春のせいではなく、世の中の焦りのせいなのだろう。 間違いのないことは、約10年おきに現れる有事(2001年の同時多発テロ、2011…

4月2日

風が強く肌寒い春の一日。 回答から回答に至るまでのプロセスを明示する方針の学校でのやり取りが、これまでの学ぶという概念が大きく変えた。そこでは相手を真似ぶことによって、学ぶことを推奨する。 だけれども現実というのは、いつも理解に抗うもので、…

4月1日

今度の流行に意義を与えるべく、努力してみることだってできる。この時間を有効活用して、いつもは日常に邪魔されてなかなか考えられない、次のような問いかけを自分にしてみてはどうだろうか。僕らはどうしてこんな状況におちいってしまったのか、このあと…

3月1日

世間は、溢れる情報のコロナウイルス騒ぎ。「多くの人たちが見えない敵に恐れる今、準備さえできてれば、大チャンス到来期でもあるのです」と師匠の見地に触れながら、粛々とい自宅でこれみよがしの読書モードだなとワクワクしつつ、友人への贈り物を仕入れ…

2月24日

仕事から帰宅したら、階段に置いてあったドミニク・チェン『未来をつくる言葉 わかりあえなさをつなぐために』を寝る前に少し読む。早春の暖かくはないが寒くもない夜風を取り込もうと窓を開けて布団にくるまる。「表現には、その形式に固有の環世界が立ち現…

2月23日

GoogleMapsに頼めば迷わず正確に目的地へたどり着けるのだからなんの心配もいらないなんて、便利な世の中だと思うかもしれない。けれど、場所を知るのと、その場所に入るのとでは、心構えの次元が違う。その場所へ飛び込むのに、えいやっと勇気を振り絞るこ…

1月19日

場には力がある。ヒトに力があるのではない。ヒトは場に力を借りているだけだ。影響を受けているだけだ。 息が詰まって、なんかうまくいかないときには、移動し、場を変える。新年が明けてから今日まで、職場と自宅の移動だけだったから、山積みの課題を見な…

1月8日

時間のある日々を過ごしていると、ときどきその時間に押し潰されそうになる。朝からの強い雨で仕事は休みであった。 そういえば、年末にわが家に来た親友に米を送るのを思い出した。ジップロックに入れた米20合と小泉武夫『発酵食品礼讃』を、詰め込んで、ガ…

1月5日

2020年が明けました。 正月休みは今日まで、明日からは仕事はじめ。 休み中に考えていたことをメモしておく。 休みの間、食事のことを何も気にせず生活をしたら、腸の調子が良くない。便が不安定だったから、やはり、玄米は重要なのだろう。玄米を食べている…