TOSHI KIDA
ウツロイ
色は匂へど散りぬるを

Everyday with playlists


4月15日

飲んだ翌日は、なにもしない。昼過ぎに起きて、土鍋で作ったリゾットを食べ、砂糖多めのホットチャイを淹れ、ソファに座って、Barakan Beatを聴きながら、本を読む。今日は『鏡の国のアリス』を読み終える。今日は、なにもしない。 いや、ひとつやった。毎年…

4月14日

京都で飲み会の前に、所用をすませる。数週間前に恵文社に行ったときに、名前を忘れてしまった本を確認する。場所は覚えている。書店のドアを開けて、本が平置きされているテーブルの横を抜け、民俗学の棚、植物の棚、山の棚、本についての棚を 越えて、突き…

4月13日

『鏡の国のアリス』のつづきを読む。あべこべで、ちんぷんかんぷん。言葉ってそんなもんだろう。「りんご」をおもったとき、赤くて丸いともうかもしれない。じゃあ赤くて丸いものはリンゴかというとトマトかもしれない。言葉は曖昧だ。いたって曖昧だ。曖昧…

4月12日

アリスが穴に落ちたように、寝落ちする。今日は鏡の世界へ入る。アリスのつづき、つづきのアリス。『鏡の国のアリス』を読む。たまごがたまごだとおもうのはなぜか、寝ているときに夢に出てくるひとは夢がさめたら消えてしまうのか。言葉はちぐはぐで、世界…

4月11日

『不思議の国のアリス』を読む。ことばの境目。意味の結び目。世界の間、言葉の間、ヒトとの間は至極あいまい。間違いは当然、失敗は必然であって、きれいな成功は依然人気者だけど、間違いや失敗を含んでいるのは歴然としている。成功はきれいじゃない。成…

4月10日

火を焚く。風はどこからかやってくる。音を連れてやってくる。まっすぐ空に立っていた煙は地を這う。風がこちらにやってきた。 煙はメディアだ。なにかがあちらからこちらにやってくることを知らせるメディアだ。 James BrownのBlimd man can see itを聴きな…

4月9日

昨日に行った本居宣長記念館で、宣長のメモが印象に残っている。本をたくさん読むこと、読んだ本を分類したり並べ替えたり付け加えたりすること、読んだ本を書き残すことなど。宣長がメモ魔だったから、こうして残された資料を見ることができる。古事記に書…

4月8日

旧本居宣長邸の二階の四畳の書斎は鈴屋と呼ばれ、そこには、賀茂真淵が亡くなったときに、宣長の詠んだ書が掛けてある。毎年、師の命日に書けるという書だ。二条良基は「一座を張行せんと思はば、まづ時分を選び眺望を尋ぬべし。雪月の時、花木の時、時に随…

4月7日

朝にスーザン・ソンタグの「キャンプについてのノート」のコムデギャルソンの記事を読む。ここでいうキャンプとは、「感覚の自然なあり方」よりも「不自然なもの、人工的なもの、誇張されたもの」を好む感受性、美的感覚のこと。川久保さんは、人がもつキャ…

4月6日

昨日に引き続き、あるお宅の支障木の伐採。仕事後、お茶を用意していただいたのでいただく。そこで、家主と喋る。その庭はとても素敵で花が咲き乱れていた。聞くと、これは植えたものでもなんでもなくて、ここらで自然と生えてくる実生の雑木ばかりだという…

4月5日

昨夜に降った雨で、空気がよく澄んだ。朝の深呼吸が気持ちいい。今日は、ヒストリカルな家の支障木の伐採。いい庭構えの、いい玄関の家はやはり素敵だ。玄関におそらく信楽焼のこげ茶の花瓶があって、そこに桜の枝が二本活けてある。花びらは満開で、山の気…

4月4日

夜雨が降る。久しい雨は、嬉しい。『日本数奇』を読む。んーっと唸る。付箋が増える。寝つきがいい。グンナイ。

4月3日

デュアルスタンダードのことについて。京都精華大学の新学長がマリのウスビ・サコさんが就任したというニュースをみた。なんでもサコさんは、空間を研究していて、京都の町屋の打ち水の範囲を調べていた。自分の家の前だけでなくよその家の前にも水をまいて…

4月2日

読書が進まない。松岡正剛『日本数奇』を読む。読書が進まないのは、決してわるいことではない。早く読めればいいわけではない。読書のスピードを競っているわけでもない。何百回と咀嚼するようにじっくり味わう本だってある。これはそんな本。読んでいるう…

4月1日

4月に入りました。 あらゆる問題は、広告的になりすぎていることにあるのではないか。 書店に行って買うのが面倒くさいからと、Kindleで買った本がKindleで読むのにフィットしていなかったから、結局、Kindleじゃないムックバージョンを購入した。そこには著…

3月31日

仕事中、ふと振り返ってみると、小太りのネコがこちらをずっと眺めていた。『不思議の国のアリス』を思い返す。いままでアリスを読んだことがない。読まなくちゃいけないとおもっているから、購入して手元にはある。けれどまだ読んでいないのは、『日本数奇…

3月30日

朝、山から煙が立っていた。よくよくみると、風に煽られ谷を駆け上がる煙は、ヒノキ花粉だった。昨日は非常に暑かったが、本日は春の陽気。まだ身体は春に追いついていない。 弁慶にはスネが、ヘラクレスにはアキレス腱が弱点のように、神話のヒーローは実は…

3月29日

暖かい日がつづいて、すっかり春。春だとわかった身体は自ずとデトックスしはじめる。僕自身はまだついていけていない。身体は春に向かっているし、気分はもう春なのに、眠気がまだ残っている。順応するのにもうしばらくかかりそう。窓を全開で走る車は最高…

3月28日

松岡正剛『日本数奇』を読む。んーっとずっと唸っている。

3月27日

林の中で、その所有者が書いたと思われる、「アアア」という文字をみた。神社の向き合っている狛犬の口元を見ると、阿吽(あ・うん)となっている。友人の1才を迎えた赤ちゃんが「あああ」といいながら、茶漉しを指差した。阿というのは、なにかがはじまると…

3月26日

やっと気づいた。前から、正剛さんは著書を通して、千夜千冊を通してずっと述べていたのだろうけれど、今夜、千夜千冊のルイス・キャロル『不思議の国のアリス』を読んでやっと気づいた。気付くまでの過程は自転車に乗れるようになるまでのものと似ている。…

3月25日

ひさしぶりに目覚ましをかけずに寝て、起きたら、9時過ぎだった。そこから2度寝して10時に起きる。日差しがやわらかいから、窓を開けたら、風は春のにおいだった。眠気まなこでスマホを見たら、コムアイが映画のレビューがあった。こむあいわかってるな。最…

3月24日

折口信夫の「語り部と叙事詩と」を読んでいると、「私の考へはじめは、「かたる」といふ語の用語例から出発して、万葉集その他のかたるの意義を検べた辺から出て居る。」とあった。やはりだ。 日本語を辿っていくと、その言葉の持つイマジネーションや情景を…

3月23日

メールで本の発売の通知が届く。確認して、あとで買おうと思って、3時間後にAmazonを訪れると、もう売り切れ、完売。体を身軽にしていても、心がついて行かなくちゃだめなんだな。迷ったら答えを先延ばしがちだけど、その間に出来事は進んでいるのだから、さ…

3月22日

・『ブレードランナー2049』を見ながら、松岡正剛『匠の流儀』を読んでいたように、なにかが起こったときに、そこにながれているものをみなくてはいけないのではないか。 ・『匠の流儀』で建築家の隈研吾が言ったように、同じ道具を使うようになったときに大…

3月21日

雨。松岡正剛『匠の流儀』を一気呵成に読み終える。歴史を縦横無尽に並べて、そのときに複数のOSはどう動いていたのかを確かめてみること、日本という方法を分類しイメージを捉えたあと、並び替えてみること。このふたつを試してみよう。 夜。『ブレードラン…

3月20日

見立てが非常に大事だとおもう。ポテトチップを食べて最後に残ったポテトチップの破片も、手についたうすしおもポテトチップのうち。おもいでもそうなのかもしれないきれいなことしか残さないように、よくうつっているものを厳選してアップロードしても、そ…

3月19日

宗教には大きく分けてふたつある。ひとつは砂漠型の一神教と、森林型の多神教。前者は、砂漠で生き残るために、絶対的なひとりの指示が必要になる。右に行けばオアシス、左に行けば死が待っている砂漠では即座にどちらかを選ばなければいけない。みなで相談…

3月18日

考えは自分が関わったひとたちによって変化するのだろうか。 それって当たり前でしょと言ったり、ふつうはそうだよとよく言うひとは、そのひとが関わってきたひとたちが、そういうひとばかりだからそうおもうのではないだろうか。だから、自分がやっていない…

3月17日

いまの世は、いち早く、自分のルールと評価を見つけて、それを実践しているひとが幸せなのではないか。いや違う。いまの世ではなく、少し前も、そうだっただろう。そんなひとのことを数奇と呼んでいた。かたぶいていた。数奇とは、好きで好きでたまらないこ…