10月24日

夕方近所のコンビニで、貸していた手塚治虫ブッダ』が返ってきた。懇意にしていた友人とケジメをつける。あなたにはもう借りはございません、一時の甘美な時間をありがとう、これからもよろしく友達として、と。ついでは、身軽でないとできない体験をしなさい、そして、その体験を必要とするひとに届けなさい、と。

家に帰って、千夜千冊『現代アートとは何か』、若林恵『さよなら未来』を読みながら、途中、スーザン・ソンタグ『反解釈』、石川直樹『ぼくの道具』にちょっかい。BGMの坂本龍一新しい靴を買わなくちゃ』が染み入る。

そういえば、前に別れの言葉を聞いた日の夜には、ディランのLike a rolling stoneがラジオから聞こえてきた。

How does it feel?
How does it feel?
To be without a home?
Like a complete unknown?
Like a rolling stone?

22時過ぎの温泉でいろいろを洗い流す。蘇った。