7月16日

 ◆昨日、大卒男子がスマホで中古品を探しながら、相場はいくらやろと言ったのがちょっと気になった。インターネットでだいたいどれくらいの値段で売られているのかを探してから、安いか高いかを判断していた。買う前に、まず相場がある。

◆なにに引っかかったかというと、自分の求める価値がはじめに出てこなかったからだ。そのモノをこれくらいで買う自分の基準に照らし合わせていないところ。他人のモノサシばかり使っているところが気になった。

◆夜、最近気になっている若林恵さんのオンラインライブトークを聞いていた。新しいものをつくるのではなく、これまでのものの価値を再定義する方がいい。インターネットはマスよりもC2Cのほうが向いている。そんなメッセージを受け取った。

◆そうそう、最近、伝説の雑誌『遊』の制作人とセッションできることになった。こんなハッピーなことはそうない。好きで楽しいことに真摯に取り組み、継続していれば、ときに嬉しいできごとと交わる。価値を他人に委ねる前に、自分のモノサシを用意したい。そのモノサシに真摯に向かっていられるうちは、「言葉の違和感」に敏感であるのだろうし、そうであってこそ、現実を生き延びることができる。