9月19日

膝が痛かったらどうするか。

おとんは、テレビCMで流れてるグルコサミンのサプリメントを買って飲んでいる。それだけだ。病院には行かない。他の方法を調べない。ストレッチもしない。言ってしまえば、現在自分の知っている情報の中から、効きそうな手段を選んでいる。既知から選ぶ方法で対処している。これには、欠点がある。

 

人が行動を起こすまでのダンドリを仕分けすると、「見る→分析する→判断する→実行する」と言えそうだ。最初の「見る」の出来次第が後の行動を左右する。「見る」とは、情報を得る手段とも言いかえれそうだ。「見る」を見ていこう。

 

おとんは、テレビしかみない。仕事から帰って、まずリモコンのスイッチを押し、寝るまでテレビの前にいる。休日は、昼間のクイズバラエティから、スポーツ、アニメ、バラエティと休みなし。テレビからしか、「膝が痛い」に関係する情報を得ていない。

 

「見る」とは、情報を得る手段というならば、その手段はいくつもありそうだ。テレビを見る、本を読む、ネットで検索する、クリニックに通う、友達に聞く、食事を変える。これらは情報を得る手段=どこ(誰)から情報を得るのかと言えそうだ。

 

次は、どんな情報か。ここでは膝が痛いのにどう対処するかについての情報になる。なにもせず休む、サプリを飲む、ストレッチをする、治療してもらう、といったところか。

 

お次は、もうすこし深く掘ってみる。いま挙げたものに、「どんな」をつけてみる。たとえば、どんなストレッチが効くのか、といった具合に。

 

さて、ぼくの場合、膝が痛いときにどうするかというと、股関節周りと腿前を伸ばすストレッチをする。いろんな接骨院やクリニックに通ったなかから、選んだ相性のいいトレーナーに教わった、正しいフォームでのストレッチを行っている。

 

現在、情報を得る手段は、多様にあり、情報も溢れかえっている。ネットを使えば情報を得る、なんて誰だってできる。けれど、たくさんの手段や量の中からいいものを選ぶ方法って、いままで習ってこなかったとおもう。ネットの使い方は学んだけれど、ネットを使っていい情報を得る方法は学んでいないはずだ。

 

そうであればこそ、情報を得るとき、なにが大切なのか。なにをもっていい情報とするのか。ぼくが大事にしているのは、「誰から」の情報だったりする。ということは、まず何よりも、信用できる「誰」を見つけることが、「膝が痛い」に対する一番の治療法なのかもしれない。CMのサプリを飲んでいるだけで、膝はよくならないだろう。