6月4日

もわっと蒸し暑い朝。膝の調子がいいのは、スーパー整体師のトレーニングをしているからか、朝から調子がいいのは、昨日のチョコレートのおかげか、目覚めがいいのは、食生活のおかげか。

 

いま、スティーブン・ガントリー『食のパラドックス』を読んでいる。これは体の現象を臨床的、科学的な目から、医師が書いた食事の本だ。食べ物には当然ながら意志があって、ヒトは食べながらディレクションを受け取る。太れとか、貯めろとか。だからその土地の旬なものを食べるのがいいのは、季節に対応する体を用意するため為にいい。冬越すための体づくり、夏の暑さに対抗する身体。もちろん、旬の食材は安くてうまい。

 

ここで、注意しないとけないのは、季節関係なく太れと指図する食べ物や、凶暴になれいう食べ物があるということだ。この食事法ではそういう食品を毒とみなす。グルテンフリー、カゼインフリー、シュガーフリー、レクチンフリー。じゃあ、どういう食事をすればいいのかというと、簡単で、まずはこれらを食べなければいい。ファーストステップはこれだけだ。現代病から眠気やだるさやアレルギーはじつは食べ物のせいだったと言うのだ。つづけると確かに調子が良くなるのだから不思議だ。といっても、問題意識がないと続かないので、社会に対する反抗的な態度や、みんながやっていないことをやることが好きなヒトなら、やるでしょ。

 

美食や、健康や、ダイエット?野菜が身体にいいなんて誰がいったの?日本のベジタリアン不健康なのに。そういう社会に反抗しているメッセージを発信しているお店のチョコレートを今日もひとかけらいただく。このカカオの味がたまらなくいい。一粒で満足じゃ。

 

帰宅して、『暮らしの手帖の基本料理2』の松浦弥太郎さんの編集者の手帖を読む。この箇所をときどき読みかえす。「たとえば、肉じゃがは、すでに作り慣れていて、レシピを見なくても作れるかもしれません。だからといって、神田さんの紹介する肉じゃがを飛ばして読まずに、初めての料理を作るように、率直な気持ちで取り組んでみてくださると嬉しいのです。いつもの自分の作り方ではないかもしれませんが、必ずひとつふたつは、ああ、なるほどと思う気づきがあるでしょう。」

 

クリーンインストールってそういうことだな。新しい分野のことを学ぶとき、いままで自分が知っていることを一旦横に置く(そのときにはプライドと当たり前もいっしょに)。メンタル的に学ぶ準備を整えることって、すっごだいじだなと、この文章を読み返すたびに思う。料理だけじゃなくて、いろんな事にいえる。学ぶときって、教わるひとをちゃんと選んで、この人って決めたら、そのひとの指図や指南、その人が読んだ本を網羅することと、学ぶ自分の態度や姿勢をうまく整えさえすれば、たいがいちゃんと身につくとおもう。そのとき、素直であることがとても大事だ。