7月20日

ニイニイゼミが「ジーーー」っと鳴いている朝に、夏らしさがある。石川竜一の写真集『okinawan portraits』で現像された写真の被写体の濃淡に、そこにあるのにないものとして見ている「わたし」の感覚を憂う。仕事の休憩中に車のFMラジオから流れたサンタナのギターの音色に目を瞑る。昨秋から7月いっぱいまで続く鍛錬も残り10日。その間読めていない積もり溜まった本に時の流れが凝縮されている。二階の寝室の窓を開けて寝る熱帯夜が悪いわけではない。