10月25日

大雨の中、仕事。森で2時間近く待ちぼうけ。雨音がポツポツ車のボンネットに当たってリズムを刻む。薄暗い。こういうときには異界の扉が開き、思考はぐるぐる回る。

 

夕食の席でついに親父がご飯と一緒にお菓子を食べはじめた。これまで、祖父母やおかん、子どもに囲われた生活の中ではある種の縛りがあったからなのか、そんなことはなかった。けれど、今日、見た。自分のやりたいことはなにをやっても周りから止められない自由を得て(おかんは叱っているが逆ギレをする。)、人は何をするか。フィロソフィーや倫理を持たぬ(だいたいそういうひとは「考えている」というが、僕はその言葉を信じておらぬ)人は、老子が言うように、低いところに流れていくのだと思う。休日はテレビの前に張り付いてお菓子ばかり頬張り、テーブルに肘をつき、食べ物をよくこぼし、テレビをみるために横になりながら、酒をたくさんのみ、平気でゲップをし、食後に食器を片付けない、わるいところばかりみてしまっているが、こんな親父をどうリスペクトしたらいいのだ。たしかに金を稼ぐのだが。なにもやることがない人間、酒に溺れている人間の判断力は低下する一歩である。そういうひとの周りに、この時代、長居は無用か。

 

雨上がりの夜、市役所に勤める中学の先輩に、フットサルに誘われた。いつもこの人は、ぼくが身体を動かしたいなとおもったタイミングで連絡をくれる。