10月15日

満月に向かっている練習の帰り道。月明かりに照らされた工場の煙はまっすぐ空に向かっていた。空には雲ひとつなく。また風もない。気温は10度。明日の朝は冷え込みそうである。

 

稽古が始まって、最初の師範代の指南を読む。このひとやばい!相手が選んだ言葉を分析する。分析は型に当てはめて、分節化し、そこから、他の可能性を導き出す。相手に伝える可能性の幅、選択肢の数が圧倒的に多い。加えて、相手がなぜその言葉を選んだのかの背景を、その言葉ひとつから、推測する。その推測がまた、やばい。いやあ、この人に鍛えられて、新たなわたしを見つけ、わたしの方法に磨きをかけたい。

 

夕飯に、手羽元とニラの鍋を作る。こうも寒くなると、やっぱり鍋だ。今年の冬は土楽さんの黒ツヤの鍋が活躍するに違いない。