9月9日

こちらはほとんど影響がなかったけれど、颱風の残していった風が気持ちよい残暑の一日。日中は9月なのに35度を超える陽気、夕方の西の飯道山へ沈む夕日を見ながら、田圃道を車の窓を開けながら走って帰る。飽きもせず夕焼けを見ながら、沈んだ陽は涼しい風を部屋の中に運んで、今週中頃から、秋がやってくるのではないかと、いまかいまかと待っている。ぼくは、Nina Simoneを聴きたくなったら、それはもう秋だとおもう。

 

昨日、トイレのために立ち寄ったコンビニで、前の客が出てくるのを待っている間、premium の音楽特集を手に取った。「土曜日の朝と日曜日の夜の音楽」をテーマに選曲された音楽をアーティストが解説するというもので、そこに坂本慎太郎さんの解説があって、これサイコーだなと思いながら、コンビニを出た後、Kindleで買った。ユーミンのまぶしい草野球を選んだ坂本慎太郎さん。「曲ももちろんいいですけど、とにかく歌詞が見事だと思います。無駄な言葉が一切なく、少ない言葉数で情景、季節、二人の関係性、感情などが一瞬で伝わる。まさに映像が目に浮かぶ歌詞ではないでしょうか」と。現場へ向かう車内は、終日ユーミンだった。

 

今週は睡眠について、睡眠とリラックスについて、新しいことを始めた。新しいことを始めるとき(始める本当の直前)って、ドキドキする。ぼくは楽しみなことの準備が整ってあとやるだけってなったときに、養生する癖がある。すぐ始めれるのに、時間を置くことがある。仲の良い友人の連絡をちょっとの間開けずにそのままにする。これはなぜなのかはっきりしないが、おそらく、その開ける前と開けた後の間の時間が好みなのだろう。すぐに返信しなければ、タイミングを逸すと誰かは言うかもしれないが、仕方ない。どうせ開けれるけれど、その時間がたまらなく好きなんだ。と、まあ、今日は今のぼくが学んだ上で考えうる限りのモノを用いて、睡眠についての人体実験を執り行う。果たして明日の朝の目覚めはどうなのだろうか。