5月24日

仕事を終えて、そのまま京都へ。台湾の編集者アゾナさんの話を聞きに、丸太町河原町の小さな書店、誠光社へ。

 

読書以外に娯楽が増えたからなのか、読書の有用性を知らないからなのか、おもしろい本がないだけなのか、読書をしている層は変わらないが中間層(腸内細菌の日和見菌のような層)が減っただけなのかはわからないが、彼女の話を聞くと、台湾でも読書離れはすすんでいるようだ。

 

読書を増やすためには、おもしろい本を書くこと、読書の有用性をしめすこと(本を読めとか、あの本いいでとかではなく、ぼくは隣の芝は青い戦法がいいと思う。その本とわたしの関係をたのしそうに語る戦法)、読書の前に読書ははじまっていることを知ること、そういう本屋が身近にあり、そういう大人や友人がいることが大事なんじゃないだろうか。

 

個人的には、本を読むひとが減ろうが本はおもしろいとうことを勝手に楽しく語ること、おもしろい他にない本を書くことをやりたい。たとえ本というメディアが収束していこうが、そのメディアや体験はとてもすばらしかったという記憶のタネは蒔き続けていたい。残していきたい。

 

そうそう、誠光舎にいた人たちは読書が好きそうなひとたちばかりだった。世の中には、まだまだ本好きが隠れている。本好きのLINEグループで友人のセキグチさんが「もう好きなことを好きと言って好きなだけやってしまおう」の提案に激しく同意する。