2月23日

石楠花の生態をよくわからないが、葉の表は緑で裏が茶色、水はけの良いオレンジがかった土質の山の尾根などに花を咲かせる。熊野古道の尾根を歩いていたら群生地をたまたま見かけた。さて、「石楠花の咲くような土質だね」といえば、このことが思い出される。

 

言葉とは世界と名付けられる前の世界(仮)に釘を打ち、世界を分けていくことである。ある出来事に対して、ぼくはこうおもうといったとしよう。その「こう思う」はその出来事とわたしがどう対峙しているのかを表明することだ。正解や間違い以前にどう向き合っているのか。だから簡単に「そうともいえるけど、そうじゃないかもしれない」なんて言わないでくれ。わからないならわからないでいいじゃないか。虚勢を張るなよ、大人だろう。表明はだれにだってできる。誰にだってできるけれど、その表明に思いを込めようとおもえば、覚悟が必要なのだ。なんて車に乗りながらぼっと考える。