2月4日

週末に親友と会う予定の月曜日は悪くない。楽しい毎日のコツは週末に楽しい予定をこしらえることなのかもしれない。久しぶりの青空、いい天気に気分は朗らか、気候は春うらら。

 

アイデンティティなんてよくわからぬ言葉が使われ、わたしはどこにいてもひとりのわたしでなくてはならない風潮があるけれど、わたしは「たくさんのわたし」なわけですよ。強固なわたしがいたとしても、それは「たくさんのわたし」のうちのひとりで、地が変えれば、別のわたしがあらわれる。会社のわたし、家のわたし、学校のわたし、趣味の集まりのわたしは全部違うわたしで、おなじわたしである必要がない。もしそうある必要があるのなら、息苦しいだけだ。

 

「そもそもどんな人間だって、自分という自己は複合的なのだ。どんな個人にも社会的自己があれば医療的自己や経費的自己もあるし、記憶の自己、ふるさとの自己、音楽的才能の自己、トラウマの自己もある。自分なんていくらだって数えられるのだ。」(千夜千冊『ネットバカ』より)

 

目の前の何かに対峙したとき、 困難でも読書でも友人でも仕事でもなんでもいいが、自分がそうかんがえるのはなぜなのか、だれかからそう考えろといわれたのか、別の見方の可能性はないのか、について考えてみませんか。わたしは「たくさんのわたし」であることがわかれば、いろいろ楽しくなってきますよ。

 

なんにせよ、一番おもしろくないのは、目の前の未知から、簡単に手を引くことだ。「そうかもしれんし、そうじゃないかもしれんし」と言いながら、なにも考えようともしないなんて、なにに好奇心を奪われたのだ。義務教育を終えてから勉強をしてこなかったひとたちの現在の姿から刺激を受け、カウンターな姿勢を崩さず日々勉強するに限る。