1月9日

雪がちらつく朝。淡雪はすぐにとけ、いい天気となった。

 

昨日久しぶりにあった知人に、最近どう?と聞かれ、そうやなあ、楽しくて忙しいと答えた。そしたら、何してるん?と聞くから、仕事しながら学校に通ってて、大好きな本を読む時間も少なくなってると答えた。へーどんな学校と聞くから、んー、一言でいえやんし、説明に困るから、どんなことしてるかだけ言うわと、答えた。

 

頭の中で自分の部屋を想像して、自分の部屋の中にあるものをどんどん思い浮かべて書き出す。そのときどういうふうに部屋にあるものを探したのかも振り返る。それから、部屋にあるものから、仲のいい友人に是非見せたいものを選ぶ。次に、部屋にないものを考える。

 

とまあそんな具合に、課題が出され、答えて、師範代の指南を受ける。 ここから学ぶのは、意識的に自分の頭の中に注意を向けること。「あるもの」を列挙するより「ないもの」から際立ったものを想像できること。これをやるにあたってブルーノムナーリのモノからモノが生まれる』は役立つ。

 

へーっと友人。で、結局、ちゃんとしたたべものを食べることと、本をたくさん読むことだよなぁっと話はすすんでいく。

 

ここのところは、「そもそも」がないから、帰ってくるところや迷ったときに、アリアドネの糸のように辿れない。あらゆることのそもそもを考えていかなくちゃいけない。そのときに本は有効打なのだ。たとえば、たべもののそもそもは、動物の歯の形から、地域の雑穀を選び、極力品種改良していないモノを選び。それがササニシキの玄米なわけです。

 

「実際に変化が起きているのに頭の中が変わっていない。これまで自分が馴染んでいた基準自体が変わってしまったんだ、と認める情動感覚が追い付かないんです。」っと校長が言った。