5月20日

◆通勤の車でユーミンの詩世界に浸りながら、雨ふる直前の雲の中を駆けていると、突然の電話。仕事の通勤は朝のドライブに変更。ユーミンの詩における、ある世界から別の世界へまたぐタイミングと、曲のテンポは協調して、スムーズな空間移動。「ラブソングを作ろう 最初のコードは 明るくCかDにしたいのが胸の内 でも君を見てると 涙が出るほど暑くなってEかBmしか出てこないんだ」と、くるりのラブソングのような情感とギターのコードの関係はわからないが、しかし、詩の世界にいつだって浸れる。
◆おとんとおかんから「システム」という言葉を聞いて、違和感を覚えた。昨日パソコンの故障が治らないことをおやじがおかんに、システムの問題だったと伝えた。システムと言えば、なんとなく伝わるものの、故障の本質は隠されている。プラスチックワード溢れる怖い世の中。
◆不安、というのは、そのようなものだとおもう。不安を安心に変えるものが、「みんなが知っている」だとしたら、それは不確かで、じつは不安を切り売りしているのだろう。そんなのよりもっと、気軽にトライアンドエラーを繰り返して身勝手な経験値を積む方が安心安全ではないだろうか。もちろんだれの援護射撃もないけれど、だれだって仙人にはなれる。
◆ごめんなさい、ありがとう、も言えない大人が多すぎるね。腹の座った、粋のいい、意気地のある大人がいないんだから、世界はそうなる。たったそれだけ。謝っても心そこにないからね。