1月4日

9時起床。上田へ向かう。別所温泉で150円の極上の硫黄泉につかり、みそぐ。 上田市街のパン屋ルヴァンへ酸っぱいあんぱんを求めて。ぼくはこのあんぱんがたまらなく好きだ。が、ない。が、店のひとがぼくを覚えくれていた。昨年の GWに東京から長野を経由して家に帰ったときに、あんぱんを買うためにルヴァンに寄った。そのときも売り切れ。「また来ます」といって、それから、いつくるのか待っていたらしい。6ヶ月後に再訪。出来上がりが14時ごろ時き、18時に再び訪れる約束し、しばらく、さぶらう。長野はどこにいても、山を意識する。安曇野は北アルプスを、軽井沢なら浅間山を。そうやって子供の頃から育って行くうちに、心に拠り所や故郷の哀愁をいうようなものがうまれるのだろうか。

 

17時30分ルヴァン再訪。最高のものを提供してくれるのは当然として、店内が整っていることと、その店にあった親切な接客をする店が、ぼくは好きになる。ルヴァンはそういう店。あんパン3つとカンパーニュを買う。次は半年後になるか1年後か。ストーリーはひとがなくならない限り生きている。いや、語り継がれる間は、生き続ける。いや、語られていくうちに変容しながら生き続けている。リンゴの話は、アダムとイブよりも前にマザーストーリーがあって、知恵の象徴であり、ニュートンのリンゴであり、Macである。ぼくにとってのあんパンはルヴァンのあんパン。それから、歩いて上田駅前の中村屋。肉うどん580円。もちろん馬肉。注文後、1分かからず、運ばれてくる。すき焼きの汁のように甘いスープでいただく。うまい。うどんで温まったら、ネイボまで歩いて行く。本を5冊買う。考えられて作られた棚は重要です。アマゾンで中古の本を買うとき、バリューブックスがその本を販売していたら、値は最安値でななくともバリューブックスで買うようにしている。なぜなら実店舗を知っているから。

 

それから、就寝までの間、今日の出来事がフラッシュバックする。おもしろくて、儲けられないとつづかないし、いいものもできないから、考えるのは価値の最大化ですね。楽しそうにしてたら、どうするのって聞いてくるひとがいるやろうから、そんなひとに優しくしてたら、文化は広がっていくとおもう。何か作りたい。

 

いまは同じものを毎日着ることに洋服の価値観はあるのだろう。ずっと着てるその服は「わたし」というナラティブをまとう。だから、その服を買うまでにもストーリーはほしい。結論、ヴィンテージを愛す一方で先端も愛したい。