4月21日

今日届いた坂口恭平『TOKYO 一坪遺産』を読む。


これは大きな発見だった。欠如というものが新たな空間を生み出すのである。
僕には机が家に見えた。その体験がもとで、僕は小学校の頃に建築家という職業があることを知り、将来の夢として思い描くようになった。けれそ、僕が目指していたのは、一番始めから「建てないで、捉え直す」という方法であったのだ。それは当然のことながら既存の建築家の仕事と全く逆のやり方であった。


という箇所に、ビビッときて付箋を貼り付ける。本を読んでいると、負のスイッチの場所や方法的考察に目が行く。数年の訓練で新たな視点に気がついた。情報の海にこれまでとちがう句読点を打てるようになった。坂口恭平さんの文章が好きだ。