10月30日

風が北から吹く。今月読んだ松岡正剛さんの本を振り返っている。ぼくは本を読むときには付箋を大量につけている。そもそも今月、正剛さんの著書を読もうとおもったのは、日本を見るものさしを得られるとおもったから。著書の付箋の箇所に、「ひとつは世界と日本を歴史観をもって見ること、もうひとつは社会と文化はどのように成立しているかをよく知ることです。」とあり、さらに、「自分がわかるようになるためには、他者というものの存在を理解しなければならない」とあった。みなと同じものを見ているときに、ちがう見方ができることが大事だとおもう。夏目漱石『草枕』を少し読む。「写し」を注視する。