9月27日

帰宅途中の東の空にオリオン座が横たわっている。オリオン座を見ると、石川直樹『すべての装備を知恵に置き換えること』を思い出す。ものをひとつ増やすより、ものをひとつ減らして知恵をひとつ増やすような姿勢を常に保ちたいと思っている。

夜、坂口恭平『ズームイン、服!』を読む。「人が着ている<服>に関心を持っているのだろうか?いや、僕はその服を着ている<人>が気になるのである。その服はどこで買ったものなのか。どのような観点でその服が選ばれたのか。どんな想いが詰まっているのか。その詳細を知りたいと思ってしまう。」とある。

ものの見方にはどうやら意識して見ている部分とは他の領域があるようだ。その領域はトレーニングによって引き出せる。引き出すのは方法で、その方法を駆使すれば、あらゆることに応用が可能となり、世界の見方が一変する、という事実をまだ受け入れられていないが、おそらくいまと半年後のぼくでは見ている世界は同じでも世界の見方が大きく変わる気がする。来月から稽古を4ヶ月はじめる。