10月16日

長く冷たい雨が降る。とても静かな一日。レイモンド・カーヴァー「大聖堂」を読む。事実は小説より奇なりとはいうが、小説が現実よりリアルを描くこともある。この話のおわりに、「こんなときには、ものを食べることです。」とパン屋の店主はいう。こんなにずっしり温かくじわーっとくる言葉をぼくは知らない。珈琲がきれたから、いつもの店に買いに行こう。