6月6日

◆朝、ドライブに出かける。マイドライブコース、鈴鹿山脈周遊である。久しぶりとあって景色は暗闇坂むささび変化。東海環状線の脚立の増殖、畑にぶっ刺さった看板は広告募集の張り紙、高級スーパーは庶民派スーパーに鞍替え、パスタとおにぎり2つとパイナップルジュースとタバコをコンビニで買う若者、行き場を失ったブランド日本酒が置かれたコンビニ、休日料金のない高速道路、草が覆う集落、移動自粛の文字だけが踊る道中の電光掲示板。1年以上をこうしてあまり人と会えず、どこにも行かずに過ごしていると、あの人は何をしているだろうか、あそこはどうなっているのかと、記憶が呼び起こされる。ああ旅がしたい。もう一度同じ場所へ行きたい。友人に会いたい。

◆前々からわかっていたつもりだけど、どうやらしばらくは、軽くて高速移動できること、いろんなことに精通していて組み合わせられる技術とソフトを持っていることが大事なのだと、今日届いたQuartzの『#56 バイオテックイノベーション』で、モデルナやファイザーのワクチン開発クラッシュプロジェクトを読んで思った。大企業主導は高速移動できない。先導するのは、数人や個人だ。