5月17日

◆師匠のひとりが、みんなには粋な師匠がおらんのやろうかと、嘆いていた。パラパラ雨、モヤモヤし気候に思考も停滞気味。

◆「洒落た師匠ってのが今いるのかね。大学にも会社にもおらず、法律遵守なんかどうでもいいと思ってて、でも人助けには余念がない気概のある気持ちいい人。おれはそういう人に助けられてきたから間違うわけにはいかないのよね。だからって慎重にやりすぎるのもダサいしね笑われるよね。直感で経理をやろう。わけもわからず大人になっても仕方ないしわけわからず建築家になっても仕方ないしわけわからず金持っても仕方ないからまずは世間の人様に自分が何某なのかを伝えるために売れなくても腐らず正直に自分の思ったものを本に書きなさいと師匠に教わった。でもまだまだや。」

◆大雨のため昼前に仕事を終えて帰宅。小学生の頃、土曜日の半日授業がすきだったな。昼に学校から帰って、昼からまるまる遊べる時間感覚。

◆雨の野原を歩いていると、やさしい雨音が聞こえる。屋根やアスファルトに打ちつける音とは違う、土や草に当たるその音に夢中になって、傘も合羽もなしでずぶ濡れのまましばらく歩く。歩いているときに、突然、トトロが見たくなった。トトロのあの田舎の雰囲気って最高だな。そうそう、何度も見ているジブリ作品をまた見たくなるのは、幼心を呼び覚ますからなんじゃないだろうか。

◆転職して1ヶ月ほど経った親友から電話を越しの声が明るかった。以前の職場では人間関係の愚痴をよく聞いていたが、今日の会話はどう楽しくやっていこうかとポジティブなものだった。精神的余裕は時間に担保されている。

◆概念的なこと。この時代を生きていく術で最も大事なのは、速さだとおもう。速さは軽さが支える。軽いとスピードが上がり、距離が伸び、スタミナの消費が抑えられる。軽くするのには、いろんなものを捨てて、空っぽに近くほどよい。

◆概念的なこと2。とはいっても、軽いだけではだめだ。実は、軽さとともに、型が必要になる。型とは、言い換えてみると、スタイル、方法、パターンなど。ものごとを構造的に見るための目である。自分でつくった型を使うって速さをいかす。なおかつ、型を変更し続ける。