1月5日

師匠の言葉を思い返す。これまでの習慣を変えたいと思っているのに、変えれないとき、たいてい、オルタナティブを見つけられていない。時間を作ろうとおもったとき、テレビをやめ、飲み会をやめ、会う友達を減らした。グルテンフリーを始めたとき、発酵発芽玄米をはじめた。要は、やめるだけでなく、同時に代わりのものを見つけるといい。

 

山の神様へ参る。仕事初めに山と野の境に居座られている神さんへの挨拶。宮司さんに、一年の無事を祈願してもらう。現代の口語調でない祝詞は呪文の如きピンと張り詰めた朝の空気を異空間に設える。軽く目を瞑り、頭を下げて、しばし儀礼を通過する。

 

正月休みの不摂生を正す。自炊を再開し、食事の50パーセントを玄米に戻す。夜は、野菜出しの味噌汁に猪の脂でコクを加え、作り置きの生姜の効いた鹿肉味噌、食後に餅2切れ。

 

こたつに入って緑茶を飲みながら、若林恵『週刊だえん問答 コロナの迷宮』を読む。テーマごとに読み切れるところ、隙間時間に最適、興味の方向に最適。2020年の振り返りのため、頭から順に読んでいるが。テックの目から見た世界(アメリカをベースに据えた)とそのバックグラウンドに流れる思想を掬う。ついで、細田守『世界の半分を怒らせる』を摘み読む。世界を見る目は騙されやすい。キーブックスを見つけるほかない。

 

20時30分には、食器洗い、歯磨きを終える。フォークでカントリーな気分のため、ハンバートハンバートを聴く。まだまだ夜は長い。