5月7日

これまで何を言うかではなく、何をするか、を主題にしていた。いまは、発言や行動に至るまでの背景を推察してみるようになった。同じものを見ていても、その見え方はひとによって違う。年を取るにつれて、いろいろをアップデートし続けねば。特に、OSを。

 

台風の過ぎた翌日のような、少々の風とすかっと晴れた気持ちのいい朝。現場へ向かう道中は、川に沿って山を登っていく。平野部では区画整備された田が、川の上流では棚田が、いきいきと稲を育んでいた。深まる新緑の淡さと朝の柔らかい光に、気分は朗らかで、自粛の世界を忘れそうになる。

 

まだ自粛は続くが、どうやら、市中の人々の緊張感がゆるんでいるようにおもう。根拠のない希望による目標は、目標を損失してしまったとき、一気に心はたち行かなくなるだろう。まだまだこんなものじゃないと、腹を括る。