12月2日

6時30分に一度起きて、カーテンを開けると、雨が降っていた。急遽休工の連絡が入り、二度寝。久しぶりの平日の休みに、二度寝と合わせて12時間の長い眠りから、12時過ぎに起きると、昨日の試合の疲れで、身体中がバキバキで痛い。

 

昨日、格下に先行された試合は、相手を追いかける展開だった。観客の何人かは、負けると思っていたと聞いたが、終盤に追いつき、PKの末、勝利した。チームメイトがどう思っていたかはわからないと前置き、ぼくはというと、そのうち追いつくやろう、なんなら逆転するかもしれないとおもいながら、淡々とプレーしていた。焦りなんて一切なかった(今は事後だから、結果が出ているからなんだって言えるけれど)。はじめて、こんな感覚でプレーした。結構このメンタリティーって大事で大きい。繰り返し磨いた成功体験による自信(陳腐な言葉かもしれないけれど)(成功の定義は自分で決めた方が良い)は貴重だ。この感覚を忘れないように、意識に刷り込む。

 

家の中にいても雨が屋根を打ち付ける音の聞こえる昼下がり、ユーミンを垂れ流して、昼飯を食べ、すりおろした生姜を少々加えた甘酒を飲みながら、稽古を進める。夕方、別の次元の師範からありがたいお言葉をいただいた。「さすがの質感ですね」と。これもまた一つの成功体験。これを分解して特技と使い方を研磨する。

 

夜になって、石油ストーブの前でおでんといなりを頬張っていると、親父が帰宅しすぐにテレビをつけ、チャンネルを回して、雑学クイズ番組をお菓子を食べながら見ていた。問題の答えはYESかNOしかないから、間違ったらダメの烙印を押され、間違いが許されない世の中を人々の頭に無意識に植えつけているような気がした。また、ひとつの問題にはひとつの答えしかなく、これも、人々から連想する習慣を剥ぎ取っているようにおもえた。わたしはたくさんのわたしなのだということ、忘れずにいたい。

 

そういえば、季節は移ろい、師走に入った。ここから、時間は加速して一気に年末まですっ飛んでいくのだろう。いまはまだ12月にはいって2日目だけど、すでに各週末には予定が入り、平日は練習と稽古で忙しい。月末に行く東京がなんとも楽しみで、そこで出会うであろう人との会話を楽しみにしている。