8月18日

地平から登りはじめる月はどうして魅力的なのだろうか。今日の月は東の方から立ち上がり、黄土色で大きかった。これにて今年のお盆休みはおわった。この1週間はここのところで最高に食生活の悪い日々であり、その反動でしっかり下痢であった。おもうに、体調を整えるためには、定住がいいのではないか、あるいは、移動しながら体調を整えるようになりたいものだ。とはいえ、 身体的健康を犠牲にして、霊的な健康を手に入れたのだから、まあいいや。明日からは、少ない夏にデトックスをしっかりし、食生活を正していきたい。どう考えたって、食生活だ。気持ちなんて、身体が元気ならなんとかなると実感した夏であった。

 

今日は、できごとや人物の「らしさ」や「要素」を書き連ねる、メモ書きとして。

 

9時に高知のホテルを出て、市内の日曜市へ。 歩行者天国、街の一等地、売り手は女性が多い、商売っ気はそこまでない、観光客多数、地元のひと多数、売り物は多種多様、鈴虫や大ヤドカリあり、田舎寿司、生姜、ミョウガ、柑橘類、芋けんぴ、刃物など。

 

ある20代中盤の男性の行動と思考。 時間があって暇なときはケータイのゲーム、スマホがないとうまくいかないと思っている(ブリコラージュの消滅は平和の時代の象徴か、それとも、西洋化の波か)、聴く音楽はカラオケで歌いやすいもの、ヤフーのトップページが主な情報源、人と違うことをやっている人に対して「特異点になろうとしてるの?」(ソフトな全体主義?)、観光地では有名かどうかみんなが知っているかどうかが重要(ステレオタイプのみの消費)

 

帰りの電車の中の前に座った女性おそらく20代前半。 ダメージジーンズ、足の爪と手の爪にネイル、足元はサンダル、ロックTシャツ、財布はグッチのジッパー部分がピンク、レシートは丁寧に折ってしまう、小さめの紙袋はファッションブランド、黒いアウトドアブランドの20Lのリュック、小さなパッケージのグミ、部分的に染めたロングヘアー、口紅は赤系統

 

壊れたスマホの代わりに8インチタブレット Huawei、スマホが大型化しているのならタブレットでいいのではないか、電話を使わないのなら画面がでかいほうがいいのではないか、メモ入力と読書が主な使用目的なら画面がでかいほうがいいのではないか、そんなに持ち歩かないならタブレットでいいのではないか。というわけで、スマホをもつ理由が特になくなって来たので、実験的に8インチタブレットにする。

 

ある事象に注意を向けて、その「らしさ」を見つめ捉え、言葉として抽出し、その言葉をリビルドして、組み立て直す。それによって、今までに見えなかったものが見えるものだと信じ、細部から超全体を現すことが可能なのではないかと、2019年の夏のらしさ、若者の思考のらしさ、高知の市場のらしさにおもう。そろそろ、秋がやってくる。