8月8日

35度を超えた昼過ぎには、身体は言うことを聞いてくれない。会議を終えて外に出たら、夕日がちょうど沈む頃で、景色の陰がくっきりと際立ち、すっと気温が下がるのを感じた。もちろんのこと、われわれが自然と呼ぶものが、我々の生活(生活だけじゃなく、思考やあらゆること)に大きな影響を与えているのは知っているが、毎日こうして言葉にしているとなおそのことを感じる。陽が暮れることを肌で感じる。

 

昨夜に引き続き、三木成夫『内臓とこころ』を読む。おもしろい話って、そのひとの語り口がはっきりしているからなのだとおもう。三木さんがおもしろいのは、話の背景(あるいは、大ふろしき)には、人と地球と月と太陽の関係がある。夏風邪を拗らしてしまっているが、体調が良くなかったり、忙しすぎて時間や余裕がないと、近眼になってしまって、目の前で起こったことをそのまま(わかりやすいものに目がいったり、自分の都合のいい解釈をしてしまいがち)受けとてしまいがちだけど、その実、目の前で起こったことの背景には月と太陽の関係のように、見えていないだけで大きな何かの影が蠢いているということを、感じるようにしたい。『内臓とこころ』を読んでいるとまさしくそう感じる。

 

そしてなにより、解剖学的見地において、体の動きよりも内臓、つまり、健康であることが先立つようなので、やはり、食べ物のこともういちど引き締めてしっかり実践していく(これをいうの何回目だろうか、まあこうして、思考を言葉にして、吐き出した言葉をもう一度自分で飲み込んでいくうちにそれが習慣となる)。

 

『内臓とこころ』を読んでいて、野口体操が出てきた。野口三千三さんは、『スペクテイター ボディトリップ』で確か見かけたとおもって、読み直すと、やはり記事にあって、そこに骨を正常な位置に戻すストレッチ法があったから、試しに実践した。なんだか体がほわっと気持ちよくなった。気のせいだろうか。まあいいや、湯船に浸かって、ストレッチポールでストレッチして、良質のメラトニン飲んで、カンナビジオール効かせて、読書して、7時間睡眠が、今のところ、ぼくのベストです。