8月3日

21世紀初頭の現在、芸術や出来事に意味を求める=解釈しようとしすぎる風潮である。その思想は気づかぬうちに、日常生活にも染み出していて、些細なことにさえ理由や解釈を求め、それが原因で世知辛くなっているように思う。解釈を正論として、説明できないことや、別に意味はないという答えを虐げるだけでは行き詰まるでしょう。そうじゃない世界だってあるんだよ。ソンタグの『反解釈』を読むべし。

 

ある出来事の説明を比喩的に説明しても、比喩を比喩と受け取らず、そのままの言葉で受け取ってしまって、話の本筋を伝えられない。たとえば、「おまえは豚か!」と突っ込んだら、「わたしは豚じゃない」と。いやいやそういういではないのだ。