7月13日

朝から降ったり止んだりの雨の中で仕事。仕事を終えて家に帰ると雨脚は強くなっていた。Lo-fiを聴きながら勉強。なぜ勉強するのか?なんて質問、いまさらどうでもいいが、今日、偶然、芥川龍之介の『正義と微笑』の一部を目にしたので記しておく。

 

「勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているのだ。これだ。これが貴のだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!」

 

芸事だけでなく、何かを学ぶのに、まずは、型の中に入るのがとても大事だとおもう。学ぶときって、型→形作る→型破り→新しいものという流れで習得していくのではないだろうか。型に入るというのは、自分の中にものさしを作ることなのだとおもう。

 

というわけで、プログラミングの勉強を再開した。これまで、独学でHTMLとCSSを打ち込んできたが、上記の通りまず型にならうことが重要であると考えるようになったこともあって(加えて便利なサイトが増えた)、学習サイトのプログラム通りにプログラミングしている。独学によってHTMLのタグの意味はわかっていたが、使い所や使い方やコンビネーションまでを説明されると、なるほどとおもうことが少なくない。これまで力技で攻略してきたことを、理屈で説明されると、うなずける。こういうときにはクリーンインストールmyselfが大事なんだよな。

 

明日は昼から練習なので、十分な睡眠を取る。