7月9日

朝の湿度はおとなしくしかった。能登の先端の珠洲の海に近い公園で目覚めた朝のようだった。夏のこの感じがたまらなく好きだ。 

 

おかんが、いただきもののシャツのサイズ表記がLLなのを見て、こんなでかいの持ってたっけと尋ねた。サイズ表記は大きいが、着てみるとちょうどのシャツはもらいもの。やってもいないのに、勝手に難しいとおもっているだけで、やらない簡単なことってたくさんある。面白そうならトライすべしだな。

 

昼前にムカデに噛まれた。足が腫れ痛みが残る。すぐに近くの薬局に飛び込み、軟膏を買って患部に塗りながら、あのときああしておけばと、こうはならなかったと、何回も考える。こういうとき、キエラン・イーガンを思い出す。物語には終わりがあって、それが読者の感情を揺さぶるってな感じ。現実には終わりがなくて、少し前に起こったことにつられて、いまの感情は反応すると。そうならば、ムカデに噛まれたのはたまたまなのだから、深刻に考えずに、老子にならえばいいのだ。

 

目を瞑っても食事のことはできるようになったから、最近は食事の実験から、睡眠の実験へと移行している。評価方法は目覚めのすっきりさ度合い。なんとなくいい感じを評価軸に据える。もちろんそれには食事とつながっているから、遅延フードアレルギーのこと、寝る3時間前にはなにもたべないことなどいろいろを引き継ぐ。