6月11日

帰宅時刻に、数えられるほどの大きさの雨粒が降ってくる。家に着いたらアマゾンからクロネコさんが堀田善衞『定家明月記私抄』を届けてくれた。SNSが『風姿家伝』を勧めてくることに、「いいね!」を捧げる。ぼくはなにかをするときに躊躇う。迷っているけれどほんとうはやりたいことなのに、一歩の勇気が出ない時には、周囲から固める。『風姿家伝』を読むために、松岡正剛『芸と道』を読んで、いかに『風姿花伝』を読んだほうがいいかを、まずは実感し、読まなきゃいけないでしょうともおもうまで、周囲を固める。大師匠は「現代語で読んではいけない」と。夜、練習へ向かう。いつも通る道からホタルがいる道に変更し、ローチョコレートを口の中で溶かしながら。