5月11日

朝から暑い。春は終わりを告げ、夏っぽくなってきた。桜はいつのまにか花を脱ぎ、緑の葉に着替えている。気候も変化してきて、汗たぎる陽気になってきた。それに伴って、思考も南国化しそうで、食事に気を使う。

 

ドライブしながら車窓の景色が変わるのにあわせるように、思考もコロコロ揺れながら、整理されていく。空飛ぶ師範代から、石垣にいるとメッセージが届いた。ちょうど前々から気になっていた、石垣でしか買えない良質のデトックスクロレラの話をしたら、探りを入れてくれる。マージナルサーファーも石垣にいる。

 

17時前に京都に着く。久しぶりにラーメンが食べたくなり、白川通にある東龍へ。野菜東龍を注文、クリーミー野菜出汁スープがうまい。腹ごしらえを済ませ、窓全開でKhruangbinを聴きながら、ギリギリ閉店間際のスーパーHelpに到着。一週間分の食材と少なくなった調味料を仕入れる。

 

帰り道にフラット立ち寄った恵文社で、ソンタグ『ラディカルな意志のスタイル』の「沈黙の美学」の最初の一行を読んで唸った。「いかなる時代にも、その時代に適わしい精神性の目標が新たに発明されなければならない。(精神性とは、人間の意識の完成、超越に際して、人間的状況に内在する苦渋に満ちた構造的矛盾を解決することを目的とした行動の計画、術語、理念のことだ。)」