2月26日

山頂で大きく息を吸い込む。冬のシャキッとした空気がまだすこし残っていて、春の兆しと冬の面影は混ざり合っている。そうだよな、世の中のことってすべて二つに分けられないよなとおもいながら、なんで二つに分けるのかを考えると、二つに分けたほうが考えやすいからなんだろうなとおもい、まあその考え方も大事だから、うまく「二項対立」と「絶対矛盾的自己同一」を使い分けていかなくちゃならないよな、と春の陽に思う。「バラバラ」にしてはいけないものはあって、それには当然のことなのだけど、「矛盾」が含まれている。文化や言葉や風習を、ご都合や好き嫌いや、面倒でバラバラにしがちなこの頃を憂う。

 

職場の同僚のおやじが突然入院したという報せを受ける。そのおやじはタイにいるから彼は急遽朝一の飛行機に飛び乗っていった。ここのところ仕事は三人の小班でおこなっているが、それがしばらくのあいだ二人でやることになった。いろいろは突然起こる。突然起こるし、起こったことに対して自分ではどうにもできないことはある。誰かの死や事故でも、グッドラックでも。起こったことにどう対峙していくのか。オードリー・サザーランドの「すべての子供が16歳までにできるべきこと」のリストを時々見返す。( https://www.patagonia.jp/blog/2015/04/go-simple-go-solo-go-now-the-life-of-audrey-sutherland/ )