12月3日
朝から雨雲がうんともすんとも言わず居座っていたしびしび雨の一日。ジョニ・ミッチェルのブルーを聴きながらの通勤。12月に読みたい本をピックアップした。テーマは「絶望を喰らう」。
昼休みに千夜千冊でレヴィ・ストロースの『悲しき熱帯』を読みながら、これまで悲しさや苦痛を気にもとめないように過ごしてきたが、他方で、苦痛から生まれる想像力をないがしろにしてきたんだよなあとおもった。いまそれが大事なんだろうなとじわーっとおもっている。苦痛の重さに耐える筋肉がおとろえている。麻酔を打たれた体のように、悲しさや辛さや苦しさを感じるとる感覚は鈍感になっていた。苦しみを引き受ける筋力アップのため、筋トレメニューを考えた。
苦しみをメモする。
・日々のペインをひたすら列挙する。
・日々の些細な出来事でいいからとにかくすべてメモする。
・人生を変えるような大きな苦しみではなくて、たとえば、満員電車に乗って苦しいのは嫌だ、というレベルから始める。
・欠落や痛みからクリエイティビティははじまる
・自分が何を苦痛としているか自覚したほうが、アウトプットのレベルが上がる。
その日あった苦痛を書き出す。なにもネガティブになりたいわけではない。今年の年の瀬は負の動向をしっかりと見つめたい。