11月15日

昼休みに、千夜千冊『アブダクション』を読んで確信した。これだ。確信したら眠気が襲ってきて、昼寝する。13時に目が覚めてもまだそう思っていたので、夢じゃない。

あらゆる衰退するものや消えていくものがやっていることはいままでといっしょのことなのではないか、早く多くを求めた結果の長い労働時間とわからぬ解決策と帰れぬ体質をどう説明するのか、クイズ番組のノンリニアな回答でしか日本を語れない日本人、先行きも体質も不透明な社会、豊かさと過剰のアンバランス、絶望を歌わないカナリア。

最近遂行能力ならぬ、推敲能力が身についてきた。小学校では推敲せよといわれるが、推敲の方法を教えてはくれない。だれもが想像力を持っているが、それを発揮できる方法を知らないだけのように思うこのごろ。

車を走らせていて地名から歴史を読みとるのは、アブダクションだった。現在アブダクションを習っているのだった。