10月31日

午後3時を回ると、陽は翳り、風は冷たくびゅうびゅうと吹く。身に沁みる風と、遠くの夕焼けは目に焼き付く、とても美しい。今日で10月が終わる。

 

「ああ今日は悲しかったなあ。なんでこうも軽はずみな発言をするんや。そこは絶対譲ったらあかんことやろうに。」

 

松岡正剛『17歳のための世界と日本の見方』を読み直す。「残念ながら今日の日本人の多くは日本の神話をほとんど知らないんですが日本のことを考えていくときに、どうしてもいったんそこに立ち戻る必要がある。またまちがった神話解釈をただす必要もある。というのも、さきほどから言っているように、神話には、日本という国がどんなふうにできあがってきたのかということについて、たくさんの重大な情報がひそんでいるからです。」

 

ぼくたちは知っていることしか見えない。情報は区別しなければ見えてこない。