10月15日

日常は疑問であふれている。それをグイッと引き寄せて問いにする。その問いから自分なりの答えを導き出すのが最高に楽しい。その答えから新たな問いは生まれる。その解決していく工程は誰にも譲ってはいけない。誰がなんて言ったって。

 

おしゃれなインテリアが整った店があったとしても、その店がその場所で営んでいる訳を語らないのでは、その魅力は半減する、これは間違いない。

 

夜、伊丹十三の『スーパーの女』を見る。伊丹十三、めっちゃ鋭い!いい店は当たり前のように接客が素晴らしく、掃除ができている。店と客との信頼関係が成り立っている。スーパーの物語を語っていく。「ここに一人の主婦がいる。彼女はまだ何を買うか決めていない。まずは毎日の野菜を補充する。だからスーパーは野菜売り場から始まっている。そうしていくうちに主婦の買い物の気持ちが盛り上がっていく。そのとき、目の前には鯛があらわれた。いい売り場は主婦に話しかけている。」なんて、映画は続いていく。